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[MOM664]山梨学院FW山口一真(2年)_96JAPANに推薦のFWが市船から決勝点

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.13 プリンスリーグ関東1部 市立船橋高0-1山梨学院高 グラスポ]

 清水エスパルスのヘッドコーチを務めた経歴を持つ山梨学院高の吉永一明監督が「ぜひ吉武監督の96ジャパンに」と、AFC U-16選手権準優勝でU-17W杯出場権を獲得したU-16日本代表に推薦する逸材アタッカーだ。

 右FWとして先発した山口一真は96年早生まれの2年生。抜群のスピードを活かしたドリブルで右サイドを破り、左サイドへポジションチェンジした後半は「前半は特長であるドリブルであまり仕掛けられなかった。後半はFWとの連係も良くなって仕掛けることができた」と中央へ切れ込むドリブル、パスでより存在感を発揮した。

 そしてFWへ移行した後の後半42分にはPAのこぼれ球に「押し込まれていても1回はチャンスが来ると思っていた。トラップでDFをかわそうと思って」スピードに乗って走りこみ、DFを振り切ってから決勝点となる右足シュートをねじ込んだ。

「周りを魅了したい。魅了できるプレーヤーになりたい」と誓う2年生のエース候補は、出場時間こそまだ短いものの、プリンスリーグ関東1部で5得点目。強力なドリブラーであり、どん欲にゴールを狙うフィニッシャーとしてのポテンシャルも発揮している。いかにいい形でボールを受けるかなど課題はあるが、結果を残してチームの全国大会出場、そして代表入りを狙う。

「インターハイでは帝三(帝京三)に負けた。自分は点を決めたけれど、負けた借りを返したい。まずは選手権で全国に出場すること。チームの課題を修正して上を狙いたい」。まだ全国区では無名。だがこの秋、そして冬にチームを勝たせる存在となって、個人としてもチャンスをつかむ。

(取材・文 吉田太郎)

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