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[MOM669]関東一MF忠岡義紀(2年)_タレント軍団のタクト振るう2年生MF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.28 全国高校選手権東京都B大会準々決勝 東久留米総合1-2関東一 東久留米総合G]

 GKから前線までタレント揃う関東一の中盤を仕切っていたのは2年生だった。MF忠岡義紀(2年)は技術、展開力に優れた司令塔。「雰囲気が悪くても落ち着かせることと展開力」が武器というMFは、中盤の底の位置でボールをおさめ、長短の正確なパスを放ちつつも声でリーダーシップをとっている姿も印象的だった。

「相手に分析されていてやりにくい部分があった。高い位置でワンタッチやツータッチのパスでゴールを狙った」というこの試合。相手の堅守をなかなか攻略することができなかったが、そのキープ力の高さが観客を沸かせていた。DF2人に挟まれても難なく相手をいなし、狭いスペースでも確実に通すパスでも存在感。プレッシャーを受けながらのダイレクトパスなど難しいプレーをシンプルにしてのけていた忠岡は、0-0の延長前半4分には右CKをCB小松雄貴に完ぺきに合わせて先制アシスト。まだ相手を背負った時のプレーやインターセプトの本数に本人不満を感じているいるようだが、チームを勝たせる仕事をしてのけた。

 昨年、チームは都決勝で東久留米総合にPK戦の末に惜敗。あと少しのところで全国切符をつかむことができなかった。「昨年、ああいう悔しい負け方をして気合が入っていた」という忠岡。先輩たちの悔しさを晴らしたMFは「今年、全国優勝を目指している」と宣言した。展開力に加えて長距離砲を備えているMFスティーブン・ジェラード(リバプール)のプレーに魅力を感じているというMFが、今後もタレント軍団の中盤で輝きを放ち続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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