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[MOM689]市立船橋FW石田雅俊(2年)_U-17代表FWが全国V候補から2G1A

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.2 プリンスリーグ関東1部第17節 桐光学園1-3市立船橋 ヴェルディG]

 逸材ストライカーの巻き返しがスタートした。市立船橋のU-17日本代表FW石田雅俊(2年)は前半3分に先制ゴールを決めると、後半39分にはカウンターからのラストパスでFW室伏航(2年)の決勝点をアシスト。さらに42分にもゴール前の混戦を制して右足でこの日2点目のゴールを決めた。

 全国高校選手権の優勝候補・桐光学園から決めた2発。「下(ピッチ)が悪くて自分の持ち味は出せなかった。もうちょっとやれるかなと思いますけれど、点という意味では良かった」。ややぬかるんだピッチでも持ち味のドリブルで相手をかわしてシュートまで持ち込んでいた。177cmFWの相手の逆を取る巧さ、攻撃力は抜群。来年は間違いなく全国で注目を集める存在になるだろう。ゴール前でDFをかわそうとするあまり、DFに引っかかる場面があり、決定的なシュートが相手GKのビッグセーブに阻まれる場面もあったが、2得点1アシストで勝利に貢献した。

 千葉県予選準決勝で敗れた高校選手権は悔いの残る大会となった。「負けた試合で自分で決定機をつくったんですけど、決めきれなかった。自分が点さえ取れれば全国へ行けた。どんな試合でも点を取らないといけない。もっとボールに触ること。そしてこれから毎試合2点、3点取れるようにしたい」。自分のゴールが勝敗に直結することを思い知らされた。そして悔しさは新たな力となった。選手権後初戦となったこの日、エースとしての自覚を持ったプレーで90分間を戦った石田については朝岡隆蔵監督も「責任感を持ってできたと思います」と及第点を与えていた。

 1、2年生中心のチームで掴んだ勝利は来年への自信になる。「来年のためにも試しになる試合だった。良かったです。攻撃面では2年生でチャンスをつくれた」と胸を張る。来年へ向けては「インターハイと選手権、2つとも全国大会に出ることが目標です。(今年に比べて)失点数は増えるかもしれないですけど、いっぱい点取って勝つチームにしたい」。来年は絶対的なエースとして、全国舞台でチームを勝利に導く。

(取材・文 吉田太郎)

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