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[MOM693]JFAアカデミー福島DF平澤俊輔(3年)_攻守に輝いた“エリート軍団の主将”

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグ参入戦
[12.15 プレミアリーグ参入戦 JFAアカデミー福島4-0広島皆実高 埼玉第3G]

 3年生にとってプレミアリーグ参入戦はJFAアカデミー福島での公式戦ラストゲーム。それぞれが中高一貫6年間を通して学んできたことを出そうとしていたが、その中で勝利の立て役者となったのがCB平澤俊輔主将(3年)だった。守備面では相手をPAへ近づけず、被シュート7本で完封勝利。また1-0の後半11分にはゴール前のこぼれ球を決めてチームに貴重な2点目をもたらした。その後もオーバーラップからDF2人を置き去りにして決定機をつくったCBは26分にも、インターセプトから攻撃参加。「あそこでカットしたので自分では中まで行ってしまおうと。前向きの勢いを利用していこうと思った。FWの平岡もいい動き出しをしてくれた」とFW平岡将豪の貴重な3点目をアシストして勝敗の行方を決定づけた。

 この日、攻守両面で存在感を発揮した平澤だが、春先には悩んでいた時期があった。 先発を外れ、主将を交代する可能性もあったという。だが、「(中田)監督やGKの高野(聡生)とかからも声を掛けてもらったことが這い上がるきっかけになった」。スタッフやチームメートのサポートを力に変えた。そしてチームの優勝、全国リーグ昇格に貢献した。

 JFAアカデミー福島で学んだ日々について「(良かったことは)いつも仲間がいたこと。上手く行かなくて落ち込んでいるときとかあったんですけど、お互いライバルでもあるんですけど、しっかりと声を掛けてくれたり、サッカーのことについてアドバイスとかしてもらえた。みんなで切磋琢磨できたことがアカデミーの魅力だと思います」と語った平澤。今後は大学サッカーから目標のJリーガーへ再び挑戦することとなる。「アカデミーで学んだ基本的な技術を活かした、後ろから配球できるCBとしてプロを目指したいです」。この日、後輩たちに全国リーグで戦う機会をプレゼントした主将は自身の夢への挑戦をスタートさせる。

(取材・文 吉田太郎))
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