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[MOM695]広島ユースMF野津田岳人(3年)_“チャンピオンシップ男”2G1Aで2年連続MVP!

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグチャンピオンシップ
[12.16 プレミアリーグチャンピオンシップ 東京Vユース1-4広島ユース 埼玉]

 昨年からスタートしたプレミアリーグのチャンピオンシップで再びこの男が輝いた。「去年もMVP取れて、高円宮杯も大会自体は3連覇という目標があったし、このスタジアムとの相性もいいと思ったので、そういう意味では自分も活躍できて優勝できたのは良かったと思います」。昨年、1得点1アシストで大会MVPを獲得したサンフレッチェ広島ユースMF野津田岳人(3年)は、それを上回る2得点1アシストの活躍で再び勝ち取った優勝&MVPの栄冠を誇らしげな表情で振り返った。

 チームで一番危険なMFがいきなり広島サポーターに歓喜をもたらす。試合開始わずか50秒、左クロスが流れてきたところを野津田は利き足と逆の右足ボレーで叩く。「自分はゴールにつながるプレー、アシストだったりゴールを狙っていたので、それが試合開始早々にできたというのは自分の中でも乗れた部分です」。この一撃で“ノッた”背番号10は前半41分、右中間の位置でDF4人を引きつけて左前方のMF末廣浩暉へラストパス。これを末廣が右足でゴールへ流し込み、野津田は前半だけで昨年と同じ1得点1アシストを記録した。

 さらに1点差に迫られた後の後半12分、スーパーゴールが生まれる。中盤でインターセプトした野津田はポッカリと開いた前方へボールを運ぶと、そのまま左足ミドル。ボールはGKの手前でバウンドすると、大きく変化してGKの横を通り抜けた。「うまく回転かかって、(ゴールへ)引き寄せられたような感じで良かったです。(バウンドまでは)狙ってはいないですけど、無回転気味に練習していて、そういうボールを蹴ったら上手く回転がかかってくれた」と驚きの表情を見せていた。

 今年は2種登録されたトップチームでJ1・5試合などに出場。U-19日本代表としてAFC U-19選手権にも出場した。レベルの高い場所で自分を成長させ、その成果を日本一を懸けた一戦で発揮した。「(トップチームは)状況判断だったり、判断のスピードだったり、プレッシャーも速くて当たりも強いので、そこをどうかいくぐるかというのは判断のスピードだったり、来る前の準備が必要。普段からボールが来る前を意識してやれたと思います。最後に活かせて良かったと思います」。

 高円宮杯3連覇を達成。今月下旬に開催されるJユースカップ準決勝、決勝も勝利して来季はトップチームでの戦いに挑戦する。野津田は「この形でもうひとつ、Jユースを取ってそこからトップチームに合流して活躍していければいいと思います。(来年は)まずは自分が試合に出ることを目標にして、その中で活躍するということと、優勝目指して2連覇をJリーグでも達成できるように、それに貢献できるように頑張っていきたい」。ユース世代最高峰の一戦で2年連続MVPを獲得したレフティーが来季、広島のJ1連覇への大きな戦力となる。

(取材・文 吉田太郎)
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