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[MOM698]札幌U-18MF堀米悠斗(3年)_チーム絶賛の充実プレー

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.22 Jユースカップ準決勝 広島ユース1-5札幌U-18 万博]

 攻守にフル回転、相手からボールを奪い取っては取り返しに来る相手をかわして前線へ展開し続けた。広島ユースを自陣に釘付けにしたのは、コンサドーレ札幌U-18が誇るMF堀米悠斗主将(3年)とMF前寛之のダブルボランチによるところが大きかった。四方田修平監督は「攻守にハードワークをしてくれた。ボールを奪った後、下げるのではなく、局面を打開してパワーをそぐことなく攻撃に移れた。よくやってくれた」と両者の貢献を認めた。

 特に、相手のお株を奪うようなハードワークと連動性を見せたイレブンの先頭に立っていた堀米は、精神面でもチームをけん引。「負けたら終わり。今日は絶対に自分がチームを引っ張って行ってやろうと思って試合に臨んだ。相手はワイドに張っている選手がいるので一発のロングパスで打開されるのが怖かったけど、みんながハードワークをして守備のスライドが早かった。セカンドボールを拾うことと攻守の切り替えを早くすることが、相手のパスワークを最初に抑える手段。チームとして徹底してやっていた。その結果、相手はショートパスをつなげずに蹴って来た。(守備が)ハマっていたと思う。延長戦で追いつかれても気持ちが切れなかったことも勝因だと思う」と話す表情には充実感が漂っていた。

 献身的で力強い守備、隙あらば狙うミドルシュート。まさに攻守両面で活躍を見せた堀米は、延長戦に入るとダメ押しゴールをマークしてみせた。延長後半9分、右サイドでスローインを受けると、急激なスピードアップで寄せの甘い相手をちぎってカットイン。左足でシュートを突き刺した。「相手に隙ができていると感じた。行ってやろうと思った。受け身になってはいけないと思っていたし、チャンスがあれば狙いに行くのがうちのサッカー。そこをうまく表現できたと思う」と笑顔を見せた。その働きぶりにチームメートも称賛を惜しまない。中学生の頃からクラブや年代別代表でともに戦っている攻撃的MFの神田夢実は「ゴメス(堀米の愛称)とヒロ(前のあだ名)は、今日はかなりインターセプトをできていたし、攻撃にも関わってくれた。心強かった」と絶賛した。

 ジュニアユース時代は高円宮杯U-15で準優勝、昨季はプレミアリーグイーストを優勝したがチャンピオンシップで広島ユースに敗れた。悲願の初タイトルへあと一歩。パワーみなぎる堀米の前に障壁は見当たらない。

(取材・文 平野貴也)
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