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[選手権]西目は目標の1ゴール果たすも…秋田県勢8大会連続初戦敗退

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[12.31 全国高校選手権1回戦 西目1-3米子北 ニッパ球]

 96年度大会以来のゴールという目標は果たせた。しかし、勝利には届かなかった。西目(秋田)は米子北(鳥取)に1-3で敗れ、1回戦敗退。秋田県勢としても8大会連続の初戦敗退となった。

 0-2の前半35分、左サイドからのFW今井尚也(3年)のFKが直接ゴールに吸い込まれる追撃弾。西目にとって、これが96年度大会1回戦の淞南学園戦(2-1)以来となる全国選手権での得点だった。同大会の2回戦・浦和市立戦(0-2)、00年度1回戦の国見戦(0-1)、03年度1回戦の広島皆実戦(0-3)、05年度1回戦の大阪朝鮮戦(0-1)、そして11年度1回戦の山陽戦(0-0、PK3-4)。最後にゴールを決めた96年度大会以降も全国選手権に4度出場した西目だが、いずれも無得点に終わっていた。

 それだけに「どんなゴールでも1点は1点」と語るDF佐藤憂弥主将(3年)は言葉に力を込める。しかし、追い上げムードで折り返した後半立ち上がりの4分に決定的な3失点目を喫し、万事休した。佐藤は「目標にしていた1点を取ることはできたけど、もう一つの目標だった勝利は挙げられなかった。自分たちのサッカーができなかった」と唇を噛む。

 高い位置からプレッシャーをかける米子北の速い寄せに苦しみ、ミスを頻発。「もっと自分たちはできると思っていた。高い位置からプレスに来られて、圧倒された。まだまだ全国レベルになってない。後輩たちには全国で戦えるようになってほしい」と悔しさを押し殺した。

 これで05年度の西目以降、秋田県勢は8大会連続の初戦敗退。「(県勢としての連敗が)西目から始まっていたので、西目で止めたかった……」。1ゴールの次は1勝。果たせなかった夢のバトンは後輩たちに託された。

(取材・文 西山紘平)

【特設】高校選手権2012

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