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[MOM756]横浜FMユースMF田中健太(新3年)_両足自信の強力アタッカーが鮮烈ミドル

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.26 マリノスカップU-17 横浜FMユース5-2東福岡高 小机]

「あれで勢いに乗ってポンポンと点が取れたと思う」。MF早坂翔主将も讃えていたが、MF田中健太の鮮烈な左足ミドルが横浜FMユースを快勝へと導いた。前半4分、右中間でボールを持った田中は「(利き足の)右足でも左足でもどっちでもシュートが撃てると思っている。なかなか入らないんですけど、芝もいいし、最近ちょっとシュートの練習をしているというのもあった」と迷うことなく左足ミドル。素晴らしい軌道を描いたシュートはそのままゴール右上隅に突き刺さり、先制点となった。

 田中は試合開始直後にも右中間の同じような位置から強烈な左足ミドルを枠へ飛ばしていた。ゴールはそれよりもやや距離の遠い位置からの一撃だったが「1本目を打って少し感触が良かったので、これはきょう狙えるんじゃないかなと自分の中で思いました。勢い良く、遠目から狙っていこうかなと。相手がワンボランチでスペースが結構あったので、狙っていこうと思っていた。思い切って打ったら入りました」と会心の先制点を喜んだ。

「積極的な仕掛けと思い切ったシュート、ドリブルが自分の特長だと思う」というMFは昨年、Jユースカップ2回戦(対鹿島ユース)で試合終了間際に決勝ゴールを奪うなど活躍。最終学年となる今年はチームの一員として勝利に貢献しつつも、個をもっともっと磨くことを誓っている。この日は「前半は結構自分の思うようなプレーができていたんですけど、後半は攻めれない中で自分は攻めたいという気持ちが多くて、我慢する時間帯があったのに自分は前に残りすぎていたと思う。そういうところを修正できたらいい」と反省していたが、中央の選手とポジションチェンジをしながら揺さぶりをかけていた姿は印象的。「型にはまらないでひとつでもゴールへの形を増やしていきたい」と話すようにドリブル、背後への飛び出しからゴールを目指していた。
 
 個のレベルアップをすることの重要性を感じている。「個人でシュートへ持っていけるというのは日本の課題のひとつだと思っている。1月の終わりから2月のはじめにかけてカタールの国際大会に参加させてもらった時もやっぱり相手は凄く個人の能力が高くて、ひとりで打開できるような選手が多かったので、もっとレベルアップして行かなければいけないし、伸ばしていきたいと思っています」と力を込めた。個を伸ばし、結果を残し、そしてトップチームにも認められる存在となる。

(取材・文 吉田太郎)

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