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[MOM757]日本航空MF山口和樹(新3年)_153cm、45kgの逸材「ちっちゃくてもできる」ところ見せる

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.29 ミズノカップU-18IN香川 香川西1-3日本航空 瀬戸大橋記念公園]

 全国での悔しさを糧に注目の153cmMFがスケールアップする。1月の全国高校選手権に初出場した日本航空(山梨)の新主将を務めるのは、153cm、45kgとピッチ上で最も小柄で華奢なMF山口和樹(新3年)だ。だが、抜群のサッカーセンスと「小さくてもできる」ことを証明するために磨き上げられた動きは別格。選手権予選準決勝・帝京三戦で2アシスト、山梨学院との決勝でも同点ゴールを決めているMFはこの日も違いを見せつけた。

 接触プレーで劣勢になることは理解している。飛び抜けたスピードを持っている訳でもない。だからこそ誰よりも速く動く。人よりも速くポジションをとり、味方のパスワークには3人目の動きで絡んで一気に前へ前進する。そして柏の下部組織などで鍛えてきた技術で相手の急所を一突きする。前半14分には味方との連係で最終ラインを突破すると、GKとの1対1を「タイミングで決めました。1対1はあまり得意ではないんですけど、GKのタイミングを外せば決められると思っていた」とGKのバランスを崩し、ゆっくりと右足で先制ゴールを流し込んだ。

 初めての選手権では悔いが残った。チームは主導権を握りながらも、集中力が切れた最終盤に失点して佐賀商に2-3で敗戦。自分自身も「もっと決定的なところや攻撃に絡めればよかった。まだまだです」と首を振る内容だった。だからこそ、主将として臨む高校ラストイヤーの目標は「また(全国へ)戻って先輩たちを越えられたらいいなと思う。(個人的には)点の取れる選手になりたいです」。より勝利に貢献するために、相手を振りきってゴール前で決定的な仕事をすること。「(自分が見せたいのは)ちっちゃくてもできるところ。やっぱり、そこですね」とこだわるMF。「まだ」力不足だった昨年からスケールアップし、今年は全国舞台で大暴れする。

(取材・文 吉田太郎)
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