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[MOM768]興國FW金容輔(新3年)_高速レフティが鮮烈同点弾でミズノカップMVPに

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.31 ミズノカップU-18IN香川決勝 九州国際大付1-2興國 香川県営サッカー・ラグビー場]

「優勝できたことは嬉しいですけど、チームとしての課題はまだまだあるので、少しずつ修正しながら、少しずつ頑張っていきたいと思います」。鮮烈な同点ゴールを決めるなど大会MVPに選出されたFWは謙虚に喜びを表現した。興國(大阪)のエースFW金容輔(新3年)は50m走を5秒台で駆け抜ける高速レフティー。「大阪では自分が1番だと思っている」と自信を口にしていた注目FWは右足の負傷の影響で万全でなかったものの、それでも0-1から同点ゴールを叩きだし、チームの逆転Vに貢献した。

 後半8分、自らドリブルでPAへ持ち込んだ金はマークのDFをわずかに外すと、抜ききる前に左足一閃。左中間から逆サイドのゴールネットへ同点弾を突き刺した。「それまでチームとしてもシュートが少なくて。自分もそれまでDFを抜ききろうとしていたんですけど、抜ききらずに打ってみたら入りました」。納得のゴールでチームを勢いづけた。

 負傷を抱えるため、決勝は前半のみの出場予定だった。その中で鋭いターンからDFを置き去りにしてPAへ飛び込み、あわやPKというプレーも見せた。ただリードされてモヤモヤした気持ちのまま終わるわけにはいかない。その気持ちを汲んで後半も起用した内野智章監督は「不完全燃焼ぽかった。後半もやるということだったんで、ちょっとだけ使ったら仕事した。(左足のスーパーゴールについて)『狙いました』というのはウソ臭いですけど(微笑)。でもちょっと、普通じゃないですよ。アイツ(金)と北谷は」と称賛していた。

 指揮官によると、昨年の時点で強豪各校の監督たちが「モノが違う」と評していたという才能。MVPについて本人は「嬉しいのは嬉しんですけど、まだまだ課題が残っている。それを高めながら成長していきたい。(自分自身の才能を)ちょっと見せられたけれど、もっと頑張りたい。こんなもんじゃないというか、もっとチームに貢献したいです。全国で自分やチームを見せたいというのがある。興國のサッカーを全国で見せて、(いい10番がいると)言われるように頑張ります」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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