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[Y☆voice246]東京VFW高木大輔「この代表の中ではちょっとした違いを見せなければいけない」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第246回目は東京ヴェルディFW高木大輔選手です。

 17歳ながらすでにトップチームに帯同し、出場機会を伸ばしている世代を代表するストライカー。15年U-20W杯を目指すU-18日本代表の主力としても期待される才能の世界への意気込みとは?(取材日:4月1日)

―U-18日本代表候補合宿ではかなり声で目立っていた
「それはひとつ自分の特長というか、こういうところに残る上で大事な部分だと思う。今回はボク以外にも同年代の選手が多いし、明るい選手も多い。前回(のU-17W杯)は明るい選手が多かったですけど、今回はより早生まれと大差なくみんながしゃべれるんじゃないかなと思う。監督もいい雰囲気をつくってくれているので、よりいい雰囲気でできると思います」

―U-18代表の始動初日は鈴木監督からどのようなメッセージが?
「シンプルに15年のワールドカップを目指すのが一番の目標で、その前の過程が大事という話があった。今はシンプルなことしかやっていないですけど、それが最終的に大事なところにつながって行くと思うし、FWだったら縦パスが入った後の落としのパスとか、基礎技術だったり、前線からの運動量だったりが求められると思う」

―鈴木監督は個よりもチームでと
「最後のところは個でもいいと言いますけれど、やっぱりボールを動かして奪われないようにすれば、そして長い時間ボールを保持すれば、守備する時間も短くなって、失点することも減る。だからボールを動かして、ボールを大事にしてFWに入った時にスイッチが入るようにしたい」

―本当にU-17で一緒にやっている選手が多い
「17で一緒だった人はみんなプロに行ってやっている。縦パスを入れるタイミングもいいですし、縦パスが入ったあとのサポートもいい。ボクも今、プロに入ってやらせてもらっているので大分感じるんですけど、縦パスの入る位置がディフェンスラインのSBだったりとかからが多くて、そこからいいパスを出してくれるので、自分はそれを上手くおさめていかなければいけない」

―現時点での世界への自信、手応えは
「ボクはメンバーだけ見ても自信がありますし、経験している選手が多い。U-17のワールドカップとか、プロで出ている選手もいますし、(南野)拓実クンとか、(松本)昌也クンとか(ハーフナー)ニッキクンとか(望月)嶺臣クンとか、その辺のみんなでもっといい刺激を与えられたらなと思いますし、プロでやっているからミスとか極力少なくしなければいけない。だから、この代表の中では手本になるというか、ちょっとした違いを見せなければいけないと、自分の中では思っている」

―プレー面では
「ヴェルディの時と変えるつもりはありませんし、それをやって評価されていると思う。身体を張って収めることや技術面は今年の始動からトップでやっていること。少しは向上していると思いますし、縦パスが入った時の落としとかは自信が出てきた。今回、初回なのでまだまだ難しいところもあるんですけど、昨日の試合(対阪南大戦)でも少しずつできてきている面もある。特に縦パスが入った時は上手く収められた。点は外したのでそこの決定力。決定機を決めるのがアジアを抜けるところだったり、世界で戦うためには大事。自分でも今、一番近いところではプロの世界でもワンチャンスで結果を残せるか残せないかで、試合に出る、出ないのところになってくる。だからそこは求めていかなければいけない。きょうの自主練では結構いいシュートを入れることができたので、いいイメージで明日の試合(対関西大、高木は先制ゴール)を迎えられると思います」

―U-20W杯のアジア予選へ向けて
「まずはメンバーに残ることをひとつの目標に、呼ばれたら全力で、自分の持っているものを出すだけですし、呼ばれなかったとしてもチームで結果を残すことで、FWはチームでもここでも結果を出せば残れると思うので、結果を出しながらチームの中で何ができるかをボクはいつも考えている。それを忘れず、向上心を持って、いい雰囲気でこのチームでの活動ができれば、アジアでも必ず抜けられると思う。全員でコミュニケーションを取って毎回のキャンプを大事に、アジアへ向かっていきたいと思います」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「Youth star voice」

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