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[Y☆voice247]流通経済大柏MF小泉慶「プレミアの全チームの中で気合だけなら流経が一番」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第247回目は流通経済大柏高(千葉)MF小泉慶選手(3年)です。

 高い技術とともにボール奪取、チームを鼓舞する闘争心でも非常に大きな役割を果たす名門の10番。その現在の課題と目標とは?(取材日:4月7日)

―札幌U-18とのプレミアリーグEAST初戦を終えて
「勝ち点3を取れたことは良かったですけど、みんな全然満足していないです。開幕戦で難しいことは分かっていたんですけど、みんな自分たちのサッカーができなくて満足していない」

―前半はいい試合ができていた
「支配してサッカーをするというのは自分たちのスタイル。前半は良かったんですけど、後半はダメだった。後半も2点、3点狙えたのでこれから改善ですね」

―そこがダメだった原因は
「みんな走れないですね。自分は体力自信があるので、自分がキツイ時に頑張るのは心掛けている。キツイ時に自分とボランチの西槇が発信して行こうといつも話し合っている。前半、相手の10番(前)を潰せていたので、後半もっと潰していこうと思っていた」

―もっとテクニックを前面に出したプレーをするかと
「全然そんなことないです。中学とか小学とかではそういうタイプだったんですけど、(11年に)国体に選ばれて守備的ボランチをやって守備面が伸びた。高校入って守備面が成長した。エノさん(流通経済大柏の榎本コーチ)からは『とにかく走れ』と言われているんで、それを心掛けている」

―そうしたらスタイル変わった?きょうはとても効いていたが
「コンサは代表が多いと聞いていたので。自分は代表(のような上手い選手が)嫌いなので(微笑)。上手い人は削っちゃいたいタイプ。みんなこの日のために頑張ってきた。みんなすごい気合入っていて、空回りしている部分があったけれど。プレミアの全チームの中で気合だけなら流経が一番。それだけは負けない」

―札幌の良さも出させなかった
「札幌が回してくるのは分かっていた。Jなので、すごく上手い選手ばかりだった。10番とか凄い上手かったし。でもそれを潰せば『ない』と思っていた。それを潰すのが自分の仕事と考えていた。とにかく自分は相手のエースを潰すことを考えている。気合だけなら負けないですね」

―課題は
「これからはゴールが課題。監督からも『ボランチはゴールも取れないとダメ』と言われている。そこからが課題ですね」

―手応えはある
「みんな自信はあると想う。でもきょうは全然満足していない。来週もまた試合があるので。とにかく一試合一試合真剣に戦うことがプレミアは大事」

―以前だったら理想像はテクニックのある選手?
「上手い選手になりたかったんですけど、流経に来て本当に気持ちの強さに圧倒された。気持ちがみんな強いんで、それも負けちゃいけないと思っている。でも国体のおかげで守備が成長したと思った。国体で守備的MFをやって同時優勝だったんですけど結果を出せた。流経でも守備を中心に攻撃をつくっていかなければいけない。今年10番ということで、プレッシャーはないですけど、それくらいの仕事をしなければいけない。自分が引っ張っていきたいですね」

(取材・文 吉田太郎)
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連載:「Youth star voice」

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