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[MOM808]洛北FW中大路健(3年)_チームのために戦う主将が先制弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
平成25年度全国高校総体
「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技(福岡)

[8.1 全国高校総体1回戦 今治西0-3洛北 福岡フットボールセンター人工芝]

「自分はFWなので、点取ることが第一にチームに貢献できることだと思っている」。ゴールでチームに貢献することを目指すエースが先制弾を決めてチームを勢いづけた。洛北のFW中大路健主将(3年)は前半29分、CB八倉望人のFKをFW水谷勇貴が競ってボールが抜けたところを見逃さずに右足一閃。運良く訪れたチャンスを確実にゴールへと結びつけた。

 山岡宏志監督は「アイツはああいうところで決める。その前にダイブ(ダイビングヘッド)で外したり、責任を感じていたと思います」。前半17分にMF伊藤寛生の左クロスから迎えた決定機はヘディングシュートがゴールを捉えずに先制の絶好機を逃していた。ただゴールにこだわるストライカーは、2度目に訪れたチャンスで確実に仕留めてチームに歓喜をもたらした。

 後半にはターンしながらのスルーパスなどで決定機を演出。ボールが入ってくる回数が少なく「もっと触らないかんと思う。それは課題。まだまだやっていかないといけない。泥臭くもあり、ミドルシュートを決めていける選手になりたい」と反省していたが、フィニッシャー役として、チャンスメーカー役としても背番号10は前線で怖い存在だった。加えて責任感の高さを感じさせるプレーがチームを奮い立たせる。試合後も「キャプテンでもあるんで、この大会を通じて成長していかなアカンと思っています」「チームのためにもっといい選手になっていかないといけない」など「チームのために自分が」ということを強調。何とかして勝利に貢献したいという思いが強く伝わってきた。

「チームの強みはチームワークです。応援団も含めて、保護者、先輩の方とか全員の力が自分たちの強みですね」と笑顔で応えたキャプテン。その洛北を最前線で引っ張る中大路が2回戦でも再びチームに歓喜をもたらす。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
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