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[MOM810]帝京大可児DF岸本英陣(3年)_「負ける気がしない」“空中戦無敵”の強力DF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
平成25年度全国高校総体
「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技(福岡)

[8.2 全国高校総体2回戦 帝京大可児 1-0 阪南大高 西南学院大学田尻グリーンフィールド]

 阪南大高はロングボールを帝京大可児のディフェンスラインにぶつけて、そのこぼれやミスを突こうとしていた。だが帝京大可児の177cmCB岸本英陣(3年)が立ちはだかる。身体能力の高い相手FW陣との競り合いを次々と制していた背番号4については榊原耕平監督も「岸本が弾くところで弾いてくれた」と感謝。“空中戦無敵”を自負する強力CBが1-0勝利の立て役者だった。

 1回戦の松商学園戦では前半10分までに2失点。後半にも失点して悔しい思いをした。「2回戦は絶対に無失点で抑えようとディフェンスラインでも言っていた」というこの日、阪南大高はスペースへ連動して走りこんできていたが、対応して危険なシーンをつくらせなかった。そして対人では抜群の強さを発揮して相手アタッカー陣を完封。「きょうはちょっと足が痛くて、どうなるかと思った。前半はあまり集中できていなかったんですけど、みんな鼓舞してくれて、後半何が何でも無失点にしようと思って仲間のお陰で抑えることができた」と背番号4は会心の表情で16強入りを喜んだ。

 対人プレーで絶対的な強さを発揮する岸本だが、ヘディングに対する自信は特別だ。「ヘディングと対人は本当に負ける気がしない。全然負ける気がしない。デカイ選手が来たら『もらった』という感じです」と言い切るほど。世代屈指のエアバトラーで、湘南入りが内定している中京大中京のU-18日本代表候補FW宮市剛に対しても、「全然余裕っす。負ける気がしないです。ヘディングも全然勝っています」と絶対の自信を口にする。昨年度の全国高校選手権ではヘディングが通用した一方、ビルドアップに課題を残した。その課題を重点的に改善したDFは空中戦でも地上戦でも相手を封殺して、初めて16強入りしたチームをさらなる上位へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
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