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[MOM868]秋田商FW青山和樹(1年)_公式戦初先発で延長V弾の大仕事

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.24 全国高校選手権秋田県予選準決勝 西目2-3(延長)秋田商 八橋陸上競技場]

 伝統校同士の熱戦に終止符を打ったのは、高校入学後、公式戦で初めて先発したという1年生FW青山和樹だった。延長後半4分、秋田商はFW小玉裕翔(2年)のスルーパスから左SB佐々木嵩(3年)がクロスボール。これを小柄で華奢な1年生FWがファーサイドから頭でゴールヘ沈めて決勝点を奪った。

「クロスが良かった。決めるだけだったので、決めることができて嬉しい。(小柄だが)ヘディングの方が得点は多いです」と自身の得点パターンだったことを笑顔で語る。準々決勝でMF渡辺涼馬(2年)が負傷したことで急遽訪れた初先発。だが、「緊張しないように最初から自分の持ち味を出そうと思った」という青山は立ち上がりから積極的にスペースへ飛び出し、前線からのプレッシングでもチームに貢献する。本人は「ないです」と技術面については否定していたが、1タッチの正確なパスも通すなどチャンスに絡み続けた。

 鎌田修明監督が「一番はボールに対する嗅覚を凄く持っている。ボールが来そうなところを読めるので。必ず長いボールのあとのセカンドボールは必ず彼が拾う。きょうも前のボールは彼がかなり絡んでくれた。ディフェンスも頑張ってくれるし、スタミナもある」とこの日のプレーを高く評価していたFWはエースストライカーのFW安田海斗とも連係良く100分間プレー。初先発とは思えない攻守の貢献度の高さでチームを勢いづけた。元イタリア代表のFWフィリッポ・インザーギのように鋭い飛び出しと狡猾さを備えたFWになることを目指すFWは、「全国大会に行きたくて(秋田商へ)来た。決勝も絶対に勝って、全国にもう1回秋田商を行かせたい」と先発デビュー戦に続く活躍でチームを全国へ導く意気込みだ。

(取材・文 吉田太郎)
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