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[MOM901]札幌U-18MF蒲生幹(3年)_“ちょっとうまい選手”から“怖いところに入っていく選手”へ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.17 Jユースカップ準々決勝 札幌U-18 1-0 新潟ユース 味スタ西]

「いいところにボールが来たので合わせるだけでした」――。

 決勝ゴールについて聞かれた殊勲者は、通り一遍の言葉で謙遜した。だが実際は、少し浮いたボールで、しかも変則的なバウンドボールだったのだから、決して合わせやすくはない。そう突っ込むと、「フカしやすいボールでしたよね。ミートすることを考えて打ちました」と笑顔が浮かんだ。

 札幌U-18の左MFを担う蒲生幹は3年生。残念ながらトップ昇格はならなかったものの、四方田修平監督は今シーズンに入ってからの成長を高く評価する。「中盤でのつなぎは元からうまかったが、特に10月以降は得点に絡める選手になってきている。“ちょっとうまい選手”から“怖いところに入っていく選手”になりつつある」と目を細めた。

 本人も「シーズンの最初のほうはまるで点が取れなかった。チームに貢献できていなかった」と悩みつつも、全体練習後には一人でシュート練習を重ねるなど、静かに修練を重ねた。Jユースカップで“怖さ”を増してきているのはその成果で、「彼の積み重ねてきたモノが出ているのだと思う」と四方田監督も評価を惜しまなかった。

 小中とフットサルに励んだ成果で技巧のベースはあった。目標とするスペイン代表MFイニエスタに近付くために足りなかったのは得点力。それを身に付けることで、一皮むけつつある。

[写真]後半28分、札幌U-18MF蒲生が決勝ゴール

(取材・文 川端暁彦)
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