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[MOM917]流通経済大柏MF石田和希(3年)_「最後みんなに恩返ししたい」思い乗せた先制弾でMVP!!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.15 高円宮杯チャンピオンシップ 流通経済大柏高1-1(PK5-4)神戸U-18 埼玉] 

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2013チャンピオンシップのMVPは流通経済大柏高(千葉)のU-18日本代表候補MF石田和希主将(3年)が獲得した。このチームでは左SBを務めてきたが、チャンピオンシップではボランチとして先発し、試合途中から左MFへ移った。その中で前半38分に先制ゴール。「素直に個人的には嬉しいですけど、この勝利がなければ取れなかった賞なので、みんなには感謝の気持ちしかないですね。みんなが走ってくれて、あそこ(得点シーン)もみんながつないでくれた。感謝しています」とチームメートに感謝した。

 全国ナンバー1とも言える選手層を誇る流通経済大柏を強烈なリーダーシップで引っ張ってきた。同学年にも容赦なく指摘する一方で、人一倍の練習量でプレーヤーとしてもチームトップクラスの技術を磨いてきた。高校選手権敗退後は切れかけたチームをひとつにまとめ、この試合へ向けて集中させてきた。そしてこの日は「自分が3年間キャプテンをやってきて、最後みんなに恩返ししたいと思っていた。あの点を決めてやると思っていた」と先制弾。中盤から長い距離を走って右SB時田和輝の縦パスを引き出すと相手DFのミスを突いて左足シュートをゴールへと突き刺した。

「小泉が守備的に入っている分、自分が自由に動けるかなと。飛び出せば面白いかなと思っていた。GKと1対1でしたけれど落ち着いて打てたと思います」。仲間のために狙っていたゴール。この日はパスミスもあったが、中盤での厳しい守備に加えて飛び込んでくる相手をかわしてのドリブル突破、そして高精度の左足から放たれたクロスボールでもビッグチャンスをつくり出した。そして終了間際の失点で沈みかけたチームを鼓舞して目標の日本一。「自分たちの力だけじゃなく、スタッフの方やマネージャー、応援してくれた方、全ての人に感謝したい。全ての苦労が報われてよかった」と喜んだ。

 今後は大学進学が決まっており、プロを目指して4年間また努力を続ける。「あの舞台で決められたのは嬉しいです。かなり自信はつきました。ただ満足することは自分のサッカー人生の中ではないと思いますし、(チームメートの)青木だったり、小泉だったりはプロに行きますけれども、自分も追いつけるように大学通して成長してきたい」と宣言。日本一獲得、そしてMVP選出を自信に、満足することなく成長を遂げて現時点で先を行く仲間たちに追いつく。

[写真]前半38分、流通経済大柏MF石田が左足で先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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