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[MOM926]岐阜工GK大西裕之(2年)_好セーブが「当たり前」 指揮官が信頼寄せる守護神

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権1回戦 神村学園0-1岐阜工 味フィ西]

 岐阜工のGK大西裕之(2年)が神村学園戦で好セーブを連発。チームの完封勝利に大きく貢献し、初戦突破の立役者となった。身長は174cmとサイズはないが、抜群の判断力と気迫みなぎるセービングでチームを支えた。

 試合後、岐阜工の清本勝政監督は「2年生だが絶対的な信頼をしている。今日も2本のスーパーセーブがあったが、あれは当たり前。あの働きをしてくれないと、うちのチームは勝負にならない。特別なことをしたのではなく、GKとして当たり前のことをしたと評価してます」と大西への高い評価を語った。

 この日の試合では序盤から神村学園に押し込まれる時間が続いた。しかし、ピンチの場面ではいずれも大西がストップ。至近距離からシュートを打たれる場面も冷静に止めた。これらはいずれも「全て練習通りだった」と胸を張る。会場の観客が湧くほどのセービングだったが、本人はすまし顔。落ち着いた顔で大きなことをやってのけた。

 試合終盤には疲労から「両ふくらはぎがつりそうだった」という。その状況をみて指揮官も「PK戦のためにGKを交代することも考えた」。しかし、終了間際の劇的ゴールでチームは勝利。大西は両足をつりながらも、フル出場で試合を終えた。

「全国は大きいGKが多いが、そんななかで自分はどれだけできるか。足りない部分をどうやって補うかだと思う」と174cmの守護神はキッパリ話す。指揮官からの期待がプレッシャーになるかと問われると、「プレッシャーは逆に力にもなる」と力強く答え、2回戦へ向け「今日負けてしまった神村学園の分まで、彼らの思いも背負って戦いたい」と意気込んだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 片岡涼)
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