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[MOM927]佐賀東FW渡邊亮太(3年)_「利き足は頭」の“急造10番”が決勝ヘッド

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 高校選手権1回戦 佐賀東2-1東海学園 埼玉]

 ボールしか見えていなかった。1-0で迎えた後半18分、佐賀東はDF篠原佑太朗主将(3年)の右CKにFW渡邊亮太(3年)がヘディングで合わせ、追加点。目の前にはチームメイトのDF吉田和磨(3年)がいたが、味方も弾き飛ばして豪快にゴールネットに突き刺した。

「FWとして結果を出さないといけないと思って、ボールしか見てなかった。そのときは分からなかったけど、試合後にみんなから言われて……」。味方とかぶりながらも叩き込んだヘディングシュート。県予選決勝の佐賀北戦(1-0)でも「同じ形」というCKからヘディングで決勝点を決めた179cmのストライカーは「利き足は頭」と公言する。

「クロスやセットプレーからのヘディングは負ける気がしない。垂直跳びはそんなに高くないけど、タイミングとか滞空時間には自信がある」。あこがれのFWは元ブラジル代表FWのロナウドだが、「身近なところでは豊田選手。ヘディングもそうだし、ボールをおさめるところだったり、体の強さは見習いたい」と、地元・サガン鳥栖のFW豊田陽平を参考にしている。

 渡邊自身、鳥栖U-15出身で、ユースに進む選択肢もある中で「選手権の舞台に立ちたいと思った」と、佐賀東への進学を決意した。新人戦から県予選までは11番だった背番号も、今大会から10番に変更。「10番はちょっとイメージと違う。9番か11番が良かった。慣れないですね」。思わず苦笑いを浮かべた点取り屋は、2回戦以降もゴールを決め続けることで“佐賀東の10番”を全国に知らしめるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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