beacon

[MOM929]東福岡FW木戸皓貴(3年)_得点王候補が挨拶代わりの2発

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 高校選手権1回戦 東福岡6-0米沢中央 埼玉]

 今大会屈指のストライカーが全国選手権初陣で挨拶代わりの2得点を奪った。前半11分、相手GKのキックをMF草野昂希(3年)がダイレクトで跳ね返すと、FW木戸皓貴(3年)がDFを弾き飛ばしながらゴール前に抜け出し、左足を振り抜く。「イメージどおりのゴール」と豪快に叩き込み、先制点を奪った。

 前半28分にはMF松田天馬(3年)からのスルーパスに抜け出し、右足で流し込んだ。前に出てきたGKのタイミングをズラすように、フワリと浮かしたチップキックで技ありゴール。パワーとテクニックで奪った2得点。小学生のころから「12年間、一緒」という松田との“阿吽の呼吸”が追加点をもたらし、試合の流れを決定づけた。

 90分間で放ったシュートは5本。当然、ハットトリックも「狙っていた」が、3-0で迎えた後半20分にはシュートも打てる場面でパスを選択し、MF阿部敬太主将(3年)のダメ押しゴールをアシストした。「一番はチームに貢献すること。自分は2点取ったので、あとはキャプテンに取ってもらおうと思った」と、より確率が高い選択肢を選んだ。

 大会直前に茨城県鹿嶋市内で行った合宿中には同校OBでもあるMF本山雅志(鹿島)の訪問を受け、一緒に紅白戦で汗も流した。97年度大会の優勝メンバーである本山からアドバイスも受け、「ボールを失わないし、周りも見えている。吸収する部分はたくさんあった」と刺激を受けた。「最後だから悔いのないように」と激励され、あらためて日本一への決意を強めた。

「得点王を狙って、一つひとつ大事に、優勝を目指してがんばりたい」。目指すは優勝&得点王のダブルタイトルのみ。98年度大会以来、15年ぶりの選手権優勝へ。木戸がゴールで「ヒガシ」を引っ張っていく。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
【特設】高校選手権2013
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ

TOP