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[MOM930]帝京三GK安田亘佑(3年)_「自分が蹴る前に止める」、守護神が2本のPKストップ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 高校選手権1回戦 香川西1-1(PK1-3)帝京三 ニッパ球]

 1点ずつを奪い合い、勝敗の行方はPK戦にゆだねられることになった。だが帝京三GK安田亘佑(3年)はPK戦に絶対的な自信を持っていた。「自分の見せどころ。PK戦になった時は『よし来たな』と思った」。安田は香川西1人目のDF片山洋輝(3年)のシュートをストップすると、止めれば勝敗が決する4人目のDF清水博樹(3年)のシュートも見事にコースを読み切りストップ。「自信はあった。読み通り。助走を見て信じて飛びました」。5人目のキッカーとして自ら登場する予定だったが、「自分が蹴る前に止めて決着を付けようと思っていました」としてやったりの表情を浮かべた。

 相良和弘監督はPK戦に苦手意識があったと話したが、抽選会後から始まったというPK練習でイレブンは自信を深めていた。安田も毎日のように25人以上のシュートを受け続けたことで感覚が身に付いたと話す。「あれだけ練習したので、自分を信じて飛ぶしかないと思った」。今では「感覚が合えば止められる」と話すほど自信が付いている。

 兵庫県出身の安田だが、山梨県代表としての思いも強い。「昨日も夜に(日本)航空のやつとかヴァンフォーレ甲府U-18のやつとか韮崎のやつも全員『LINE』をしてきてくれて、『絶対勝ってくれ』『お前やったら止めれる』ってメッセージをくれた。山梨の代表として戦うんやなと改めて思いました」。県勢3年ぶりの勝利へと導いた守護神。まだまだこの1勝で満足するわけにはいかない。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 児玉幸洋)

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