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[MOM935]四日市中央工DF中田永一(2年)_“伝説の血”を引くSB

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 高校選手権1回戦 四日市中央工3-2矢板中央 ニッパ球]

 先制点は思わぬ形から生まれた。「中に合わせようとして蹴ったんですけど、ボールがイレギュラーした」。樋口士郎監督も「シュータリング」と評したゴール。四日市中央工はDF中田永一(2年)の「シュータリング」を含む3得点を序盤に立て続けに奪い、2年ぶりの初戦突破を果たした。

 中田には“伝説の血”が流れている。父方の叔父は、22年前の第70回大会で帝京と両校優勝を飾った時のメンバーで、元日本代表の小倉隆史氏、中西永輔氏とともに「四中工三羽烏」と謳われた中田一三氏。さらに2年前の準優勝時に右SBとして活躍したDF川本将太郎(FC ISE-SHIMA)はいとこにあたる。叔父の中田氏の現役時代のプレーについては「あまり覚えていない」と話したが、サッカーをする上では一番影響を受けていると明かす。

「僕は頑張れないタイプだったんです。でも自分がやるしかないんだぞと言われ続けてきました。自分の特長を生かして過ごせとも言われています。だから今はオフを作る日をなくすようにして、出来るだけ体を動かすようにしています」

 今では運動量を必要とするSBのレギュラーを任されるまでに成長。県予選の準決勝でも決勝点を奪うなど、全国制覇を目指すチームに欠かせないピースとしてはめ込まれている。

「選手権決まってからのこの1か月間で意識が高まった」とチームの成長にも手ごたえを口にした中田。チームとしても昨年敗れた三ツ沢球技場でのリベンジも果たした。「目標は国立。行きたいですね」。“伝説の血”を引くものとしては国立のピッチを踏まないわけにはいかない。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 児玉幸洋)

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