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[MOM941]桐光学園DF関根陸(3年)_決勝点演出&4戦連続完封勝利に貢献のDF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.2 全国高校選手権2回戦 高知商0-1桐光 ニッパ球]

 桐光学園は虎の子1点を守りきり、高知商に1-0で勝利した。試合後、桐光学園の鈴木勝大監督は「今日の試合で唯一褒められる点? 何よりも失点をゼロで終えたことが大事。1-1でPKで勝つよりも、2-1で勝つよりも、1-0で完封したことに価値がある」と話した。攻撃陣が攻め込みながらも1得点だけと苦しい中、チームの最終ラインを鼓舞し、完封勝利の原動力となったのはゲームキャプテンのDF関根陸(3年)だった。

 また、この日の関根は守備だけでなく、攻撃でも活躍。右SBとして先発すると、幾度も果敢な攻撃参加をみせた。立ち上がりから豊富な運動量でオーバーラップすると、前半14分には決勝点となるゴールを演出した。PA手前右からドリブルで切れ込むと、中央へ折り返す。これをFW植木隆之輔(3年)がヒールで流すと、ゴール前のFW小川航基(1年)がシュート。GKに阻まれたが最後はMF蔭山裕之(3年)が右足で押し込んだ。関根の攻撃的な姿勢がゴールへつながった。

 試合後、関根は得点につながった場面について「一応、狙っていました」と笑顔。「自分は運動量を増やさないといけない選手。得点につながって良かった」と話した。本来、桐光学園の主将はGK長津大裕(3年)だが、ベンチ外だったため、この日のキャプテンマークは関根が巻いた。全国の大舞台でキャプテンを務めることについては「キャプテンマークを巻くことには慣れていたが、選手権の全国大会ということで特別なものは感じた」という。

 桐光学園は神奈川県予選の準々決勝から決勝まで、3戦無失点。選手権初戦となった今試合も無失点で終え、予選から通算4試合連続で完封勝利となった。あす行われる3回戦では四日市中央工(三重)と対戦する。「県予選から無失点で抑えてきているので。明日もゼロで抑えられれば、試合に負けることはない。しっかり失点ゼロでやっていきたい」。桐光学園の背番号2は力強く意気込んだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)
(取材・文 片岡涼)
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