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水沼&豊田弾!!鳥栖が鹿島に2発勝利で8位浮上

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[8.4 J1第20節 鳥栖2-0鹿島 ベアスタ]

 9位サガン鳥栖はホームで11位鹿島アントラーズと対戦し、2-0で勝利した。前半23分にMF水沼宏太のゴールで先制すると、後半16分にはFW豊田陽平が追加点。2戦ぶりの完封勝利を飾り、3戦負けなし(2勝1分)で8位へ順位を上げた。一方の鹿島はここ最近の公式戦では8戦無敗(5勝3分)だったものの、9試合ぶりの黒星を喫し、12位へ順位を落としている。

 立ち上がりから鳥栖がチャンスをつくった。前半8分、水沼の右クロスからニアサイドの豊田がヘディングシュート。こぼれを拾ったMF金民友がシュートを打つも枠を外れた。その後もセットプレーから決定機。同22分、MF藤田直之が右サイドからロングスロー。豊田が頭で合わせたがクロスバーを叩く。相次ぐ決定機も決めきれずにもどかしい時間が続いた。

 それでも先制点を奪ったのは、ロンドン五輪を戦っているU-23日本代表世代の水沼だった。前半23分、鳥栖の右CKをニアサイドのDFがヘディングでクリア。こぼれを拾った水沼がPA内へ頭で弾き返すとゴール正面の豊田がシュートを放つ。シュートコースが逸れ、ゴール前右へボールはこぼれるが詰めていた水沼がしっかり押し込む。「予測が利いて、自分の思ったところにボールが落ちてきた。合わせるだけでした」と話す一撃で鳥栖が先制に成功した。

 その後は徐々に鹿島も攻勢を強める。前半43分にはMFドゥトラが左サイドからドリブルで仕掛けて自らシュート。前半ロスタイム3分には、ドゥトラの左クロスにFW大迫勇也が走り込み、シュートを打つもGKの好セーブに阻まれた。鳥栖は前節の仙台戦(1-1)で負傷したため、この日はGK赤星拓が不在。それでも先発したGK奥田達朗をはじめとする守備陣が奮闘。鹿島の攻撃をシャットアウトした。

 後半開始後も鹿島の勢いは続く。後半12分には大迫がゴール前で必死に粘って横パス。これを受けたMF柴崎岳がPA手前から強烈なミドルシュートを放ったが、クロスバーを叩いた。この日の鹿島は1点が遠い。

 すると後半16分にエースFW豊田が追加点。鳥栖が2点差に突き放した。藤田の左CKに合わせて豊田がニアサイドへ飛び込むと、頭で叩き込んだ。DF中田浩二を振り切っての力強いヘディングシュート。試合後には「上手くマークを外して決めることができた」と2戦連発の自身今季7点目となる得点シーンを振り返っていた。その後も鹿島はFW興梠慎三らが攻め込むもゴール前でのチャンスを決めきることはできず。相手守備陣の奮闘もあり、無得点のまま試合は終了。鳥栖が2-0の完封勝利を果たした。

 試合後、先制点の水沼は「ホームで強いなというところを見せられたと思う」と胸を張り、豊田は「今の状態を保つのではなくて、もっと上を目指して。ホームでは絶対に負けないという風にやっていきたい」と力を込めた。本拠地での勝ち点3を加え、8位へ浮上を果たした。4位との勝ち点差はわずか3差。鳥栖がここから、さらなる順位浮上を目指していく。

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