beacon

浦和が原口&宇賀神ゴールで鹿島を下し、3位浮上

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.18 J1第22節 浦和2-1鹿島 埼玉]

 前節の神戸戦(0-1)で敗れ、12戦ぶりの黒星を喫していた4位浦和レッズはホームで12位鹿島アントラーズと対戦し、2-1で勝利した。前半26分にMF宇賀神友弥のゴールで先制すると、同39分にはFW原口元気が追加点。後半10分にはDF岩政大樹に1点を返されるも、逃げ切った。勝ち点38に伸ばすと3位へ浮上を果たしている。

 浦和はMFマルシオ・リシャルデスが累積警告による出場停止。2列目左サイドにはMF梅崎司が入った。一方の鹿島は先発予定だったMF小笠原満男が試合直前のアップ中に左足太もも裏を負傷。急きょメンバーを外れ、ベンチスタートの予定だったU-23日本代表DF山村和也が先発した。そのため、最終ラインでの先発が濃厚だったMF青木剛が中盤を務めた。

 前半26分に試合は動く。右サイドから攻め上がったMF平川忠亮がクロスを入れる。DFに当たり、ファーサイドへ流れたボールをPA手前で拾った宇賀神がミドルシュート。「いい形でボールが転がってきたので」と話す宇賀神のホーム連発弾で浦和が先制した。

 さらに前半39分には浦和が追加点。中央の梅崎が左サイドへ展開。これを受けた宇賀神がワンタッチで前線へスルーパスを送る。抜け出した原口が左サイドから中央へカットイン。右足シュートを突き刺した。原口の「久しぶりにカットインして自分の角度で決められた」と胸を張るゴールで2点差に突き放す。そのまま前半を折り返した。

 後半に入っても浦和は攻撃の手を緩めない。後半4分には平川の右クロスから原口がヘディングシュート。これは枠を外れた。すると同10分、鹿島がセットプレーから1点を返す。MFレナトの左CKからファーサイドの岩政がヘディングシュート。1-2に詰め寄った。

 追いつきたい鹿島は後半21分にドゥトラに代わって、FWジュニーニョ。同32分にはレナトに代わり、MF本山雅志を投入する。同33分にはDF新井場徹の左クロスから、こぼれを展開。最後はゴール前のジュニーニョがシュートを放つもポスト左へ外れていった。同35分にはMF遠藤康の左CKから岩政が頭で狙うも枠を外れる。

 終了間際のロスタイム5分にも鹿島が同点のチャンスをつくった。ジュニーニョのパスを受けたMF柴崎岳がゴール正面からシュートを打つも枠外。追いつくことはできずに試合は終了。浦和が2-1で勝利を収めた。

 試合後、2点目を決めた原口は「最後までキツかったですけど、勝てて良かったです」と笑顔をみせるも、「3点目取れるところがあったので、あれを取れていれば、もっと楽な試合ができたと思う」と貪欲に話していた。

 一方、敗れた鹿島のジョルジーニョ監督は「選手たちは一生懸命戦っている。ただ残念ながら、私はもう一度言わなければならない。レフェリングがあまりにもひどすぎる。私がJリーグにいたときから選手の技術や戦術理解度は進歩しましたし、またJリーグという組織やメディア、映像のノウハウ。報道の方の質問だったり、そういう部分は質が上がっていますが、残念ながらレフェリングの質は上がっていない。悲しい気持ちになってしまう」とこの日のレフェリングに厳しい口調で苦言を呈した。

TOP