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ハットトリックの鹿島MFドゥトラ「1点でも嬉しいのに3点なんて…!!」

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[10.6 J1第28節 鹿島5-1F東京 カシマ]

 積極果敢にゴールを狙い続けた。鹿島アントラーズのMFドゥトラは、前半に4本、後半に4本、計8本とこの試合で最多のシュートを放ち、そのうちの3本をゴールに結びつけ、5-1の勝利の立役者となっている。

 最初のゴールは前半18分だった。右サイドからMF柴崎岳が入れたクロスをGK権田修一が弾くと、こぼれ球をゴールに流し込んだ。3点をリードした後半26分には、FW大迫勇也がDF3人を引き付ける。ゴール正面でフリーになっていたドゥトラは、右足でしっかりとシュートを決めた。そして、1点を返されて迎えた後半42分、豪快なミドルシュートを叩き込み、ハットトリックを達成した。

「ハットトリックは、プロになって初めてです。非常に意味の大きいハットトリックです。初めてのことなので、この喜びをどんな言葉で表せばいいのか分かりません。まだ少し興奮しています。1点取るだけでも嬉しいのに、3点も決めることができて、戸惑っています」と、興奮気味に語った。

 チームの戦いぶりにも手応えを感じたと振り返る。「今日の試合は全体を通じて、チームがひとつにまとまっていました。みんなでイメージを共有できたことが、自分の3点と、(柴崎)岳、(遠藤)康のゴールにつながったと思います」と、久しぶりの勝利を喜んだ。

 5-1の大勝、プロ初のハットに興奮を隠せなかったが、シーズン途中にJ2の京都から、J最多のタイトルを誇る鹿島へ移籍したブラジル人は、タイトルへの執念を見せた。

「今の順位を冷静に見れば、Jリーグの優勝は難しいと思います。それでも、私たちにはナビスコ杯、天皇杯というカップ戦で優勝するチャンスが、まだ残されています。カップ戦は負けたらそこで終わってしまうので、タイトルを取れるように気を引き締めてやりたい」と、10日の天皇杯3回戦・鳥取戦、13日のナビスコ杯・柏戦での勝利を誓った。

(取材・文 河合拓)

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