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大宮は昨年から続くリーグ戦連続不敗キープも「もったいない」ドロー

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[3.2 J1第1節 大宮2-2清水 NACK]

「もったいなかった」。11試合連続負けなしで逆転残留した昨年から続くリーグ戦連続不敗はキープした。だが2点リードを奪いながら終盤の2失点で追いつかれた大宮アルディージャのMF青木拓矢は、「そこ(連続無敗)に関しては良かったけど、勝ちたかった」と無念さをにじませていた。

 前半から相手を上手くサイドへ追いやるなど、相手のパスワークを封じると、攻撃面ではダイレクトのパス交換や背後を取る動き、そしてセットプレーから決定機を連発。また前線のFWノヴァコヴィッチが存在感を放ち、左サイドではMFチョ・ヨンチョルがキレのいい動きを見せるなど、主導権を握っていた。そして後半10分、チョ・ヨンチョルの左クロスが相手のオウンゴールを誘うと、さらに20分にはカウンターからノヴァコヴィッチが左サイドを破り、最後はその折り返しをペナルティーアークへ走りこんだ青木が「上手く走りこんだところに来たので打つだけでした」と右足でゴール左隅へ流し込んだ。

 この日がJ1通算100試合目出場だった青木が、記念試合に決めた一撃。これで2点のアドバンテージを得た。だが、追加点のビッグチャンスを活かせずにいると、終盤は相手のパワープレーを跳ね返すことができずに引き分けに持ち込まれた。東京Vから加入したCB高橋祥平は新加入組で唯一先発し、フル出場も悔しい“大宮デビュー戦”に。「負けないことは良かったんですけど、反省の部分が本当に多かった。自分なりにやったつもりですけど、できない部分が多かった。出続けられるように工夫して出して行きたい。ヘディングのところもそうだし、最後押された30分間のところは跳ね返さないといけないと思うので、考えながらプレーしてやっていけたらなと思います」と反省していた。

 青木も「(終盤は)2トップをケアしようとしていたけれど、セカンドボールを拾えなかった」。決定機を逃し、相手のパワープレーで勝ち点2を「落とした」開幕戦。この日の課題を突き詰めて、次戦(対磐田)は白星で連続不敗を伸ばす。

(取材・文 吉田太郎)

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