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クレオに2ゴールを許した川崎F DF中澤「このままでは終われない」

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[3.3 J1第1節 柏3-1川崎F 柏]

 プロとしての第一歩を踏み出した古巣との対戦は、ホロ苦いものとなった。今季、G大阪から川崎フロンターレに加入したDF中澤聡太は、開幕戦のスタメンとしてピッチに立ち、フル出場を果たした。しかし、チームは速攻から3失点を喫して、2005年のJ1昇格以来、初めてとなる黒星発進となってしまった。

「悔しい」と、中澤は唇を噛んだ。先制点の場面、PA内にドリブルで入ってきたFWクレオからボールを奪おうとスライディングを仕掛けたが、フェイントでかわされてしまった。2点目の場面でも、MF工藤壮人からのロングボールに反応したクレオに、GK西部洋平がかわされた。クレオに対応した中澤だったが、クレオともつれるようにして倒れ、ボールは無人のゴールに転がってしまった。

 リスク管理の必要性を問われたFW大久保嘉人が「失点はすべて自分たちのミスから。ミスを失くすことを考えていけばいいと思う。一つの縦パスをカットされてやられている。それがなかったら、失点もない」と話した。安易なミスでボールを失い、スピードに乗ってきた相手を止めるのは、簡単なことではない。その点では失点の責任はチーム全体にあるのだが、相手のアタッカーを止めることもCBには求められる。その点では、この日の中澤は仕事を仕切れなかった。

 その自覚があるからこそ、中澤も「悔しい気持ちだけが残りました」と話している。「このままでは終われない。トレーニングから意識してやることが大事だと思います。まずは結果が欲しい。そのためにも、良かったことを増やしていきたい」と、大久保同様に、自分たちの持ち味であるパスサッカーを高めることでの改善を誓った。

(取材・文 河合拓)

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