beacon

ACL直後の試合で未勝利が続く柏 MF工藤「両立を言い訳にしたくない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[5.26 J1第13節 柏2-6浦和 国立]

 クラブ史上初のACL8強進出という歓喜を味わった柏レイソルだったが、それから4日後のJ1第13節では浦和レッズに大量6失点を喫して敗れた。暗い表情でミックスゾーンに現れたMF工藤壮人は「挽回できるチャンスが水曜日にあるので、この負けを無駄にすることなく、次の勝利につなげたい」と、19日の広島戦に気持ちを切り替えた。

 今季の柏はACL後に行われる試合で、苦戦が続いている。3節の仙台戦に1-2で敗れたのを皮切りに、5節・名古屋戦(3-3)、6節・甲府戦(1-3)、8節・大宮戦(0-4)、12節・C大阪戦(1-3)、13節・浦和戦(2-6)と、平日にACLを戦った直後の週末に行われるリーグ戦は1分5敗と未勝利だ。だが、工藤は「ACLとの両立を言い訳にしたくない」とキッパリという。

「僕としてはACLとリーグで気持ちを切り替えることはないですし、チームもそうだと思います。ただ、ACLで勝てていて、Jリーグで勝てていないことで指摘されるのは仕方がないことだと思いますし、どうにかしてリーグでもACLでも勝てる流れに持って行きたい」

 たとえば、この試合では決められるチャンスを先に活かせなかったと工藤は反省する。0-1で迎えた前半37分の場面だ。左サイドからDF山中亮輔がゴール前に入れたクロスに反応した工藤は、GK加藤順大の前でボールに触った。しかし、シュートを決めることはできずに、同点に追い付くチャンスを逸していた。「あの場面ではゴールを取りたかった。(チャンスを)仕留める力が相手は優れていたと思うし、しっかり映像を見て反省して、次の広島戦は同じイメージでできるので、意識してやっていきたい」。

 また、決定機を生かせなかったことに加えて、失点後の雰囲気も反省点に挙げている。「どうにかして、失点をした後のあまり良くない雰囲気になるところはふり払わないといけない。失点しても盛り返せる雰囲気にもっていかないといけないし、そこで勝ち切れるチームにならないといけないと思います」と、チームの課題を挙げた。

 広島戦後、工藤はW杯アジア最終予選とコンフェデ杯を戦う日本代表に合流する。「あと1試合ですが、どうにかしてJリーグでも、レイソルに勝利をもたらしたい。もっともっとチームにインパクトを残して、気持ち良く代表に行きたい。それがまた代表でのインパクトにつながると思うので、まずはリーグで結果を残したい」と、中2日で迎える一戦での活躍を誓った。

(取材・文 河合拓)

TOP