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「三ツ沢に嫌われてるのかと…」 横浜FCが待望の今季ホーム初勝利

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[6.8 J2第18節 横浜FC2-1鳥取 ニッパ球]

 横浜FCがホームでガイナーレ鳥取に2-1で競り勝ち、6試合ぶりの白星を挙げるとともに今季待望のホーム初勝利を飾った。鳥取の連勝は2でストップ。J参入後初の3連勝はならなかった。

 横浜FCは前半13分、DF野上結貴がハーフウェーライン手前からロングボール。鳥取DF横竹翔のクリアミスを突いたFW大久保哲哉が左足でゴールにねじ込み、幸先よく先制点を奪った。その後は鳥取の反撃を受け、前半のシュート数は1本のみ。ただ、鳥取も最後の決め手を欠き、前半は横浜FCの1点リードで折り返した。

 後半立ち上がりは再び横浜FCのペース。後半5分、大久保が積極的にミドルシュートを狙うと、同13分にはカウンターからMF内田智也がドリブルで駆け上がり、フィニッシュまで持ち込んだが、シュートはDFのブロックに阻まれた。

 すると後半34分、鳥取はFW岡本達也のスルーパスに反応したMF尾崎瑛一郎が右サイドからゴール前に折り返し、ファーサイドのFW永里源気が左足で押し込む同点ゴール。土壇場で試合は振り出しに戻った。

 またホームで勝てないのか。今季最多となる1万1482人の観衆が詰めかけたニッパツ三ツ沢球技場に漂う不穏な空気をエースが振り払った。後半ロスタイム、途中出場のMF高地系治からのスルーパスに大久保が反応。GKの動きをよく見て冷静に右足で流し込み、劇的な決勝点を奪った。

 待望の今季ホーム初勝利に山口素弘監督は「僕自身、三ツ沢に嫌われているのかなと思ったけど、まだ好かれているようでよかった」と苦笑い。1万人を超える観衆に「苦しいときも温かい声援をもらって、期待は背中越しにひしひしと伝わってきた」と感謝した。

「ホームでは去年からなかなか勝てなくて悔しい気持ちだったので、点を取れてよかった」。自身の2ゴールでチームを6試合ぶりの勝利に導いた大久保は「いいサッカーをしても勝てない試合とか、サッカーの難しさを実感した」と安堵しながらも「1回勝っただけ。次、勝たないと意味がない」とすぐに気持ちを切り替えていた。

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