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千葉FW大塚は1G1Aの活躍で古巣・G大阪撃破に大きく貢献

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[7.7 J2第23節 千葉3-0G大阪 フクアリ]

 古巣との一戦に燃えていた。ジェフユナイテッド千葉のFW大塚翔平は前半13分の米倉恒貴のゴールをアシストすると、同23分には見事なミドルシュートを突き刺した。

 3月の万博での対戦には帯同しなかった大塚にとって、古巣G大阪との初対決となった。「知っている選手とも話をしていたし、知っている選手が多いなというのはあった」と試合前には旧交を温める余裕もあったが、「試合が始まれば、今首位にいるチームで重要な試合」と切り替えて大一番に臨んだ。DF今野泰幸も「熱くなっていた」と感じた大塚の気迫。1G1Aの活躍で成長を見せつけた。

 相手のキーマン潰しの役割も与えられていた。「あそこを自由にさせたらすごい攻撃が始まってしまうので、ケンペスと2人でそこを抑えるというのは話し合っていた」。G大阪の攻撃の起点となるMF遠藤保仁に高い位置からプレッシャーをかけ続けた。「でもそれを上回るようなことをしてくる。完璧に止めることはできなかったので、改めてすごい選手だなと思いました」

 ジュニアユースから過ごしたチームを昨年3月に離れ、今季からは完全移籍も果たした。「(ボールの引き出し方は)自分が得意としているプレーの一つ。G大阪で教わったプレーの1つではありますし、ああいう形で出せたのは良かったなと思います」。今でも感謝は忘れなていない。

 大塚が今季初スタメンを果たした徳島戦から千葉の連勝はスタートした。4連勝中すべての試合でスタメン出場を続けると、4試合連続の複数得点と攻撃陣にも好影響を与えている。だが大塚はユース時代、世代屈指の強さを誇ったG大阪ユースのエースストライカーとして活躍した逸材。持っているポテンシャルはまだまだこんなものではないはずだ。

(取材・文 児玉幸洋)

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