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完敗の浦和ペトロヴィッチ監督「唯一ポジティブだったのは、すべてが悪かったこと」

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[7.13 J1第16節 川崎F4-0浦和 等々力]

 リーグ戦で約2か月半ぶりに喫した敗戦は、あまりに痛いものだった。浦和レッズは13日に行われたJ1第16節の川崎フロンターレ戦に0-4と大敗した。試合後、ペトロヴィッチ監督も選手たちと一緒に、ゴール裏のサポーターの前まで行って頭を下げた。「私が浦和の監督に就任してから、もっとも悪いゲームでした」と、試合を振り返るペトロヴィッチ監督は「チームが勝利した時に、サポーターのところに行ってダンスを踊るのは、監督の仕事ではありません。しかし、こういった試合の後、選手たちを守るのが監督の仕事だと思います」と、ゴール裏まで行った理由を説明した。

 選手を守ろうとした指揮官だが、この日の試合内容については擁護するつもりはない。何がもっとも悪かったのか? そう問われた指揮官は「可能であるならば、全員の選手を交代したいくらいでした。唯一ポジティブだったのは、すべてが今日は悪かったということ」と、この日の出来を酷評した。

 この敗戦により、浦和は3位に順位を落とした。それでも、すぐに次の試合はやってくる。4日後の17日には、4位の横浜F・マリノス戦が控えているのだ。

「今日の試合に入るにあたって、選手に良い準備をさせられなかった責任を、私も受け止めたい。そして、次の試合にしっかりとつなげていきたいと思います。この敗戦を経て、さらに強くなって臨まなければいけませんし、選手たちも次の試合で悔しさをぶつけてくれると思います」

 試合後の指揮官の姿に、選手たちも感じ取ることはあったようだ。FW興梠慎三は「それだけ内容が悪かったということ。それを謙虚に受け止めなければいけないし、次は(勝ち点)3を取らないといけない」と話した。リーグ戦8試合ぶりに黒星の付いた浦和にとって、次節の横浜FM戦との一戦は、上位対決以上の意味を持つ重要な一戦となりそうだ。

(取材・文 河合拓)

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