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エールをくれた仙台サポーターのためにも…柏FW工藤「下手な試合はできない」

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[8.17 J1第21節 柏0-0仙台 柏]

 ミックスゾーンに姿を現したFW工藤壮人は、開口一番「試合のことを言う前に……」と切り出した。「仙台のサポーターの方々にすごい感謝したいです。相手のチームを称えて水曜日(ACL準々決勝第1戦アルシャバブ戦)頑張ってほしいという気持ちを表現してくれたのは、見ていて鳥肌が立ちました。仙台のためにも、いろいろな方々のためにも、下手な試合はできないですし、しっかりと勝たなければいけない」と、仙台サポーターへ感謝の意を示した。

 ACL8強突破に向けて必勝を誓った工藤だが、チームは2試合連続無得点と元気がない。7月に入って柏の“キング”MFレアンドロ・ドミンゲスがケガから復帰。最近3試合は、レアンドロ・ドミンゲス、MFジョルジ・ワグネル、FWクレオのブラジリアントリオと、日本代表の工藤が前線のユニットを組んでいる。リーグ屈指の破壊力を持つアタッカー陣だが、3試合で2得点しか奪えていない。工藤も「まだまだ改善することがたくさんある」と課題を口にした。「(柏は)1人1人がレベル高いからこそ、そういう選手たちが最後のところを合わせるのは、また難しいところになってくる。最後、一歩裏に出る動きが遅れたりとか、出し手が遅れたりだとか。ジョルジや、レアンドロや、出し手の選手とは、もっとコミュニケーションをとって質を高めていきたい」。

 1か月で9試合という過密日程が始まった柏において、14日の日本代表対ウルグアイに招集された工藤はさらに厳しいスケジュールを強いられている。仙台戦ではフル出場したものの、試合終盤に入ると足が止まってしまい、シュート数は2本にとどまった。しかし、柏の背番号「9」はACLに向けて早くも気持ちを切り替えた。「細かいところでのミスを相手がついてくるのは、ACLで体験しています。ACLのアウェーチームというのはカウンターを狙ってくるチームが多いのでボールを持つ時間が長くなると思いますけど、決めるべきところで決める」。今季の公式戦で18点を挙げているエースストライカーは、アルシャバブ戦でのゴールを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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