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苦戦もなんのその、大崎千金弾で徳島は不敗を「9」に伸ばす

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[8.21 J2第30節 熊本0-1徳島 うまスタ]

 徳島ヴォルティスが敵地でロアッソ熊本を1-0で下し、不敗記録を9戦(8勝1分)に伸ばした。終始熊本に支配される苦しいゲーム展開を強いられた徳島だが、後半41分にFW大崎淳矢が値千金の決勝ゴールを奪った。

 決勝点が生まれたのは後半41分、左サイドからDFアレックスが上げたクロスを大崎が折り返す。こぼれ球を拾ったFW津田知宏が強引に突破を図りシュートを放つと、ポストに当たりゴール前に跳ね返ったボールを詰めていた大崎が押し込み、均衡を破るゴールを奪った。

「ラッキーゴールと言えばラッキーゴール。でもその前までみんなでよく守っていた。個人的にも今日のゲームが一番きつかった。チャンスもほとんどなかったですし。こういうゲームをものに出来るというのは上(J1)に行けるのかなと感じますし、価値ある1勝だと思います」。大崎は「上」という言葉を使い、初のJ1昇格を視界に入れた。

 しかし不敗を9戦に伸ばした徳島だが、試合内容は決してほめられたものではなかった。シュート数は4-17。「前半から苦しいゲーム展開だった。後半に入ってもリズムがつかめなかったが、辛抱強く守備をした。選手が90分間集中して戦ってくれた」。ワイシャツが汗でビショビショになるほど、試合中は身振り手振りでイレブンを鼓舞し続けた小林伸二監督も勝利に安堵の表情を浮かべていた。

 順位は4位のままだが、3位の千葉と勝ち点で並んだ。J2も残り13試合。今後も厳しい戦いが続くが次節は昇格圏を争う京都をホームに迎える。「ウチに運が転んだゲーム。もう少し自分たちのリズムでゲームを進めたかったなというのはあります。次のゲームまでに修正していきたい」(小林監督)。“昇格請負人”と言われる指揮官の手腕に注目が集まる。


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