圧巻2発の大迫、自己記録更新のシーズン11ゴールも「通過点」
[8.24 J1第22節 鹿島2-1横浜FM カシマ]
エースの2発で横浜FMを首位から引きずり下ろした。鹿島アントラーズはFW大迫勇也の2ゴールで2-1の逆転勝ち。「相手が首位ということで、ここで負けたら(勝ち点差が)12に開く。ミーティングでも大事な試合だと強く言われていた」。2連勝で4位に浮上し、首位に立った広島との勝ち点差も「6」。優勝争いに食い込む価値ある勝ち点3となった。
2戦連発を含む2得点の大迫はこれで今季通算11ゴールとなった。鹿児島城西高から鹿島に入団した09年以降、シーズン最多得点は昨季の9ゴール。自己記録を更新し、プロ5年目で初めて2ケタ得点に到達した。「僕が点を取らないとダメだと思っているし、考え方一つで変わる。点を取りたいし、点を取るにはどうしたらいいかを常に考えている」。エースとしての自覚。その中での11ゴールは「通過点。まだまだこれから」と、満足することはない。
7月に行われた東アジア杯ではオーストラリア戦で2得点を挙げるなどA代表初ゴールを記録。不慣れなトップ下のポジションでも、その得点能力の高さを証明した。しかし、今月14日に行われたウルグアイ戦では選外。FW柿谷曜一朗、FW豊田陽平という東アジア杯で1トップのポジションを争ったライバルが代表生き残りを果たす中、大迫だけが煮え湯を飲まされた。
9月6日のグアテマラ戦(長居)、同10日のガーナ戦(日産ス)に向けた日本代表メンバーは29日に発表される。その前日となる28日には清水戦(アイスタ)が控える。そこで3戦連発となるゴールを決めれば、ザッケローニ監督も袖にすることはできないはずだ。
大迫自身は「まずJリーグ。次、負けたら今日の勝利も意味がなくなる。あと2連戦。このまま連勝できれば、また上の方に行ける」と、目の前の試合に集中する。「代表? シンプルに考えているし、それは付いてくるものだと思っている」。チームで結果を出し続ければ、必ずもう一度、声がかかると信じている。
前半16分、縦パスからのポジション争いでDF中澤佑二に当たり負けすることなく、体を入れ替えて振り切ったシーン。後半24分の同点ゴールの場面でも、絶妙な動き出しで中澤の逆を突き、冷静に左足で流し込んだ。そして右足をコンパクトに振り、PA手前からゴール右隅にねじ込んだ技ありの決勝点。圧巻のパフォーマンスを見せた大迫を今、日本代表に呼ばない手はない。
(取材・文 西山紘平)
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J1第22節LIVE速報
エースの2発で横浜FMを首位から引きずり下ろした。鹿島アントラーズはFW大迫勇也の2ゴールで2-1の逆転勝ち。「相手が首位ということで、ここで負けたら(勝ち点差が)12に開く。ミーティングでも大事な試合だと強く言われていた」。2連勝で4位に浮上し、首位に立った広島との勝ち点差も「6」。優勝争いに食い込む価値ある勝ち点3となった。
2戦連発を含む2得点の大迫はこれで今季通算11ゴールとなった。鹿児島城西高から鹿島に入団した09年以降、シーズン最多得点は昨季の9ゴール。自己記録を更新し、プロ5年目で初めて2ケタ得点に到達した。「僕が点を取らないとダメだと思っているし、考え方一つで変わる。点を取りたいし、点を取るにはどうしたらいいかを常に考えている」。エースとしての自覚。その中での11ゴールは「通過点。まだまだこれから」と、満足することはない。
7月に行われた東アジア杯ではオーストラリア戦で2得点を挙げるなどA代表初ゴールを記録。不慣れなトップ下のポジションでも、その得点能力の高さを証明した。しかし、今月14日に行われたウルグアイ戦では選外。FW柿谷曜一朗、FW豊田陽平という東アジア杯で1トップのポジションを争ったライバルが代表生き残りを果たす中、大迫だけが煮え湯を飲まされた。
9月6日のグアテマラ戦(長居)、同10日のガーナ戦(日産ス)に向けた日本代表メンバーは29日に発表される。その前日となる28日には清水戦(アイスタ)が控える。そこで3戦連発となるゴールを決めれば、ザッケローニ監督も袖にすることはできないはずだ。
大迫自身は「まずJリーグ。次、負けたら今日の勝利も意味がなくなる。あと2連戦。このまま連勝できれば、また上の方に行ける」と、目の前の試合に集中する。「代表? シンプルに考えているし、それは付いてくるものだと思っている」。チームで結果を出し続ければ、必ずもう一度、声がかかると信じている。
前半16分、縦パスからのポジション争いでDF中澤佑二に当たり負けすることなく、体を入れ替えて振り切ったシーン。後半24分の同点ゴールの場面でも、絶妙な動き出しで中澤の逆を突き、冷静に左足で流し込んだ。そして右足をコンパクトに振り、PA手前からゴール右隅にねじ込んだ技ありの決勝点。圧巻のパフォーマンスを見せた大迫を今、日本代表に呼ばない手はない。
(取材・文 西山紘平)
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