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先制アシストも逆転負け…俊輔「ギアが上がらなかった」

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[8.24 J1第22節 鹿島2-1横浜FM カシマ]

 横浜F・マリノスは痛恨の逆転負けで連勝が3でストップし、7試合ぶりの黒星を喫した。前節・F東京戦(2-0)後、約4か月ぶりの首位に立ったが、わずか1節で陥落。広島に勝ち点で並ばれると、得失点差で抜かれ、2位に後退した。3位浦和とも勝ち点1差。勝ち点1の中に上位3チームがひしめく大混戦となった。

「後半、もう少しエンジンがかからなかった。守りつつカウンターというのがいい形だけど、守りにパワーを使って、なかなか前に行けなかった」。逆転負けに終わった試合後、MF中村俊輔は思わず首をかしげた。前半19分、相手陣内でMF小笠原満男からMF小椋祥平がスライディングタックルでボールをカット。こぼれ球を拾った中村がDF山村和也の股間を通す絶妙なスルーパスでFWマルキーニョスの先制点をアシストした。

 狙いどおりの展開で前半を1点リードで折り返したが、後半は前がかりになる鹿島に押し込まれた。攻撃を受けながら、うまくいなしてカウンターで追加点を狙う。いいときはそれで試合を決めることができるはずが、今日は守るだけで手一杯だった。

「1-1になってからも、ここからパワーを上げればいいやってネガティブではなかったけど、自分を含めてギアが上がらなかった」。中村自身、後半は試合中から疲労感を覚えたという。「前に行くときのパワーがなかった。一人ひとりのちょっとした動き出しが足りなかった。ペース配分というか、もう少し一人ひとりが連動すればいい話で、連係が足りなかった」。次節は中3日で浦和との上位対決が控える。「気持ちを切り替えて、コンディションを整えること。次は特殊な相手だし、負けないようにすればいい」。真夏の過密日程。一つの敗戦を必要以上に引きずらないことが大事になる。

(取材・文 西山紘平)

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