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森本がJ復帰も千葉は最下位岐阜と痛恨ドロー…4位に後退

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[8.25 J2第31節 千葉1-1岐阜 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉はホームでFC岐阜と対戦し、1-1で引き分けた。4試合ぶりの勝ち星を目指した千葉だが、最下位相手にも勝ちきることは出来なかった。

 千葉のスタメンにはMF佐藤勇人と2試合出場停止だったFWケンペスが、それぞれ3試合ぶりにスタメン復帰。DF米倉恒貴の出場停止に伴い、右SBにはキム・ヒョンヌン、右MFには伊藤大介が入る布陣が敷かれた。今節より出場が可能となり、注目が集まるFW森本貴幸はベンチからのスタートとなった。

 対するは監督交代を行い、前節の北九州戦(0-2)から辛島啓珠監督が指揮を執る岐阜。北九州戦からはメンバー3人を変更。DF田中秀人を4試合ぶりにスタメン復帰させたほか、MF服部年宏とFW樋口寛規を2試合ぶりに先発出場させた。

 先制点は開始間もない前半2分に生まれた。左サイドからのFKを獲得した千葉は、伊藤のキックをニアに走り込んだDF山口智が懸命に伸ばした右足で押し込み、あっさり先取点を奪った。山口は前節群馬戦に続く2試合連続ゴール。千葉は4試合ぶりに先制点を手にした。

 いきなり動きを見せたゲームだが、この後は淡々と時間だけが流れてしまう。ポゼッションを高めて試合を運ぶ千葉に対し、岐阜もカウンター狙いのサッカーで対抗するが、前半はこのまま千葉が1点をリードして折り返すことになった。

 後半に入っても千葉ペースで試合は進んだ。10分、流れるようなパスワークを見せた千葉は、谷澤のシュートでゴールネットを揺らしたが、これは惜しくもオフサイドで取り消された。

 スコアが動かない中、最初に動いたのは岐阜だった。後半14分、FWバージェに代えてFWスティッペを投入。リズムに変化を与え、同点ゴールを目指した。すると同20分、右サイドを突破したMF染矢一樹の折り返しを、MF益山司が右足ダイレクトで狙う。エリア外からシュートは放たれたが、飛びついたGK岡本昌弘の指先の上を抜け、左サイドネットに収まった。今季より岐阜に完全移籍を果たした23歳MFが古巣相手に恩返し弾を突き刺した。

 ワンチャンスを決められた千葉だが、相変わらずペースは握ったままでゲームを進める。29分にはケンペスの狙い澄ましたミドルシュートがクロスバーを叩くと、跳ね返りを胸トラップで受けた谷澤が押し込むが、ハンドを取られてしまう。32分にはカウンターからケンペスが完全に抜け出すが、シュートのところで力んでしまい、大きく右に外してしまった。

 するとついに後半34分、千葉は谷澤に代えて森本を投入。森本が東京V時代の06年7月12日以来、約7年ぶりのJの舞台への復帰を果たした。さらに同39分からは佐藤健太郎に代えて兵働昭弘をピッチに送り込み、勝ち越しゴールを奪いにいった。

 しかし試合はこのまま1-1のドローで幕を閉じた。2戦連続ドローで4戦勝ちなしの千葉は、鳥取に勝利した長崎にかわされ4位に後退。イレブンがゴール裏にあいさつに行った際には、サポーターからブーイングが飛んでいた。

(取材・文 児玉幸洋)
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