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京都が千葉に逆転勝ち!!PO進出圏外との差は「5」に広がる

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[9.15 J2第33節 千葉1-2京都 フクアリ]

 6位京都サンガF.C.が敵地で3位のジェフユナイテッド千葉に2-1で勝利した。前半16分にMF田中佑昌のゴールで千葉が先制したが、後半は一気に京都ペースとなり、21分にDF安藤淳、同32分にはFW山瀬功治がゴールを奪い逆転に成功した。

 千葉は前節出場停止だったMF谷澤達也がスタメンに復帰。また13試合連続でスタメン出場を続けていたFW大塚翔平に代わって、リーグ戦初先発となる2年目MF町田也真人がトップ下に入り先発した。
 
 京都は前節出場停止だったDF安藤淳、MF工藤浩平、さらに2試合停止明けのDFバヤリッツァの3選手がスタメンに復帰。FW三平和司も2試合ぶりにスタメンに名を連ね、山瀬と2トップを組んだ。

 試合が動いたのは前半16分、千葉は右サイドからのCKを獲得すると、伊藤がゴール前に蹴り入れる。ファーサイドでケンペスが折り返すと、ニアに飛び込んだ田中が頭で押し込んだ。田中は8月4日の水戸戦以来、今季5ゴール目となった。

 千葉が幸先よく先制したゲームだが、その後は互いに攻めあぐねてしまう。局面の打開を図ろうと遠めの位置から積極的に狙うが、前半39分のケンペスのミドルはGKオ・スンフンの好セーブに阻まれる。対する京都も同42分に山瀬がミドルを狙うが、大きく右に外れていった。

 後半に入ると、「逃げるな!最後は自分がやるという意識を持つこと!」と大木武監督に送り出された京都イレブンが一気の攻勢を仕掛ける。18分の工藤のオーバーヘッドはポストを叩いたが、同21分、ゴール前の混戦でこぼれたボールを安藤が押し込み、ついに同点に追いついた。

 追いつかれた千葉も後半27分に田中に代えてMF兵働昭弘、同31分にはケンペスに代えてFW森本貴幸と前線をフレッシュにして勝ち越し点を奪いに行く。

 しかし勢いづいた京都を止める力はこの日の千葉にはなかった。後半32分、ショートカウンターから左サイドのスペースに走り込んだFW中村祐哉がGKとDFの間に素早いクロスを入れる。これを走り込んだ山瀬が難なく押し込み、京都が逆転に成功した。

 後半一気に巻き返しを見せ逆転勝利を飾った京都は、勝ち点を54に伸ばした。順位は変わらなかったが、敗れたプレーオフ進出圏外の7位松本との勝ち点差を「5」に広げた。対する勝ち点を伸ばせなかった千葉も勝ち点55で4位のまま。J1昇格プレーオフ進出圏内の4チームが勝ち点2差で争う大混戦となっている。

(取材・文 児玉幸洋)

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