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松本新監督を迎えた栃木、ロスタイムの劇的弾で札幌との乱打戦を制す

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[9.15 J2第33節 栃木4-3札幌 栃木グ]

 松田浩前監督が成績不振に伴い辞任し、71歳の松本育夫氏の新監督就任を13日に発表したばかりの栃木SC。15日にコンサドーレ札幌をホームに迎えて行われたJ2第33節は、激しい撃ち合いになったが、ロスタイム5分にMFクリスティアーノが決勝点を決めて、4-3で新監督の初戦を白星で飾った。

 ホームで8試合勝利のなかった栃木は、前半18分、相手のロングスローをクリアーしきれず、PA内にこぼれたボールをFW前田俊介にゴールに押し込まれてしまう。流れを変えたのは、クリスティアーノだった。同44分にFKを獲得すると、距離のある位置からの直接FKでGKのニアサイドを打ち抜き、試合を振り出しに戻す。

 後半の立ち上がり、札幌はMF上里一将のシュートがクロスバーに当たるなど、チャンスを生かせない。逆に12分、栃木はMF高木和正が右サイドを突破し、PA内で左足を振り抜き逆転ゴールを決めた。その後も栃木は猛攻を見せるが、決定力を欠き、追加点を挙げられない。その結果、同35分には再びロングスローから失点し、同点に追い付かれてしまう。ロングボールのこぼれ球を札幌MF内村圭宏に拾われ、ドリブルからの左足でのシュートをゴールに決められた。

 それでも後半39分、栃木はFWサビアが最終ラインの裏を取り、GK杉山哲との1対1を制して、再び勝ち越しに成功する。しかし、試合はまだ終わらない。同43分には札幌がPA内にロングボールを放り込むと、FWフェホが競り勝ち、ヘディングシュートを決めた。

 試合終了間際の土壇場で追いつかれた栃木だったが、後半ロスタイム5分、PA外左サイドでボールを持ったクリスティアーノが、中央へドリブルを仕掛け、PAの角のあたりから鋭いシュートを放つ。これがゴール右隅に決まり、栃木が三度目のリードを奪った。このまま試合は4-3で終了。6月8日の第18節福岡戦(2-0)以来、約3か月ぶりにホームゲームで勝ち点3を獲得した。


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