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「やっと来たなと思った」、千葉2年目MF町田也真人がリーグ戦初先発

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[9.15 J2第33節 千葉1-2京都 フクアリ]

 ジェフユナイテッド千葉の2年目MF町田也真人がリーグ戦初先発を飾った。トップ下に入ると、前半5分には左足でミドルシュートを放つ。「失うものはないというか、とにかくガンガン行こうとは思っていました」。チームは逆転負けを喫したが、町田は最後まで司令塔としての役割をこなした。

 専修大学から加入して2年目の町田。4年次には同校史上初の関東1部リーグ優勝、さらに全日本大学サッカー選手権との2冠という快挙を成し遂げた。背番号10を背負った町田は、文字通りエースとして活躍。躍進の原動力となった。

 自信を持って臨んだはずのプロだったが、壁にぶつかった。1年目はリーグ戦は7試合の出場にとどまり、先発の機会は与えられなかった。迎えた2年目の今季もここまで9試合にベンチ入りしていたが、出場機会はなし。8日の天皇杯2回戦のカマタマーレ讃岐戦(5-0)がようやく今季の初先発だった。

 ようやく巡ってきたリーグ戦プロ初先発の機会。「やっと来たなと思いました。やってやろうと思いました。スタジアムに入場した時は鳥肌が立ちました」と興奮気味に振り返った。

 同じ攻撃的ポジションのFW森本貴幸の加入も刺激になっている。「もっといいコンビネーションが出来ると思う。もっともっと見て、感じ合って、3人目の動きを感じながらプレーをすれば、もっともっといいサッカーになるのかなと思う」と共存に手ごたえを口にした。

「自分自身にもチームにも今日の結果ではいい点数は付けられない。(個人的に)ミスはなかったかもしれないが、消える時間帯が多かった。もっと動けたと思う」

 課題はまだまだ多いと自覚する。ただようやくプロとしてのスタートを切った町田。某有名作品の言葉を借りれば、“ヤマト発進”。166cmの小柄なファンタジスタの逆襲が始まる。
(取材・文 児玉幸洋)

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