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京都FW山瀬の「イメージ通り」8試合ぶりゴールが決勝弾

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[9.15 J2第33節 千葉1-2京都 フクアリ]

 1点のビハインドを背負った状況で入ったが、後半は完全に京都サンガF.C.が主導権を握った。すると21分、DF安藤淳がこぼれ球を押し込み同点に追いつくと、32分にはMF駒井善成の浮き球パスで左サイドを抜け出したFW中村祐哉が素早くGKとDFの間にボールを入れる。これをFW山瀬功治が押し込み逆転に成功した。

「中村祐哉がいい形で抜け出した。あの形になればあれしかないですよね。僕もあそこしか狙ってなかったので。祐哉もあそこしか狙ってなかったと思う。イメージ通りの崩しは出来たかなと思います。最後、目の前でバウンドして緊張しましたけど、決めれてよかったです」

 山瀬にとっては7月20日の北九州戦以来、8試合ぶりのゴールとなった。「ここ数試合チャンスがありながらも決めれなかった。チームにもサポーターにも迷惑をかけた部分がある。きょうの1点がすべてというわけではないが、とりあえず1つ取れてよかった」。ゴール後にはアウェー席に陣取った京都サポーターの下に一目散に駆け寄った。

 大木武監督の千葉対策も見事に功を奏した。千葉の攻撃の起点である両SB対策として、この試合、京都は山瀬とFW三平和司の2トップで臨んだ。山瀬は狙いについて、「両SBというか、どちらかというとその前の部分のケアを意識していた。つまり両CBですね。そこのところは絶対に外さないようにすることが試合に臨むにあたっての1つのポイントだったと思います」と説明。自身の狙いについては「2トップでしたけど、根っからのFWというわけでもないので、どちらかと言うと、バイタルエリアでどれだけボールを引き出せるかを常に狙っていた」と話した。

 今節の結果で7位松本との差は「5」に広がった。残り9試合となったリーグ戦でJ1昇格プレーオフ争いを一歩リードした。ただ3位までの4チームが「2」差ならば、7位以下も4チームが3差でひしめいている。まだまだ気を抜けない戦いは続く。

 山瀬も「千葉相手に勝利? あまり相手が千葉だからどうこうというのはなかった。(自分たちも)上位であろうが、下位であろうが、勝ち点3を積み重ねていかないと先は見えてこないわけですから。そういう意味ではあまり関係ないと思います」とキッパリ。「今後も1つも落とせない試合が続くと思います。そういったモチベーションで試合に臨んでいくことが大事だと思います」と力を込めた。

(取材・文 児玉幸洋)

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