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ゴールライン上で顔面ブロック、甲府が決死のディフェンスで勝ち点1獲得

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[10.27 J1第30節 甲府1-1F東京 中銀スタ]

 15位ヴァンフォーレ甲府はホームでFC東京と1-1で引き分け、J1残留へ貴重な勝ち点1を獲得した。5試合勝ちなし(3分2敗)となったが、16位湘南が敗れたため、降格圏までの勝ち点差を残り4試合で「6」に広げている。

 甲府は前半28分、CKの流れからセカンドボールをつないでFWジウシーニョが右クロス。DF佐々木翔がヘディングでそらしたボールをFW平本一樹が左足で流し込んだ。FWパトリックの出場停止を受け、7月17日のF東京戦(1-4)以来の先発出場となった平本。ゴールもそのF東京戦以来、13試合ぶりで、相性の良さを発揮するとともに城福浩監督の起用に応える先制点となった。

 前半42分にもこぼれ球を平本が左足ミドル。これは枠を捉え切れなかったが、前半は甲府が主導権を握る時間が長かった。ただ、F東京も前半の終盤からシステムを3-4-3から4-2-3-1に変更し、徐々にリズムをつかむ。前半アディショナルタイムにはMF高橋秀人の縦パスからMF長谷川アーリアジャスールがシュート。決定機をつくって前半を折り返すと、後半は一方的なF東京ペースとなった。

 DF太田宏介の左クロスに合わせたMF東慶悟のシュートはゴールライン上でDF山本英臣がクリア。甲府守備陣の体を張ったディフェンスに苦しんだが、後半35分、ついにゴールをこじ開けた。DF徳永悠平が右サイドの高い位置を取った東にパス。東はマイナスに戻し、ワンツーの形でリターンを受けた徳永が右足を振り抜き、ゴール左のサイドネットに突き刺した。

 後半のシュート数は甲府の1本に対し、F東京は13本。怒涛の猛攻で一気に逆転を目指したが、左CKから放ったDF森重真人のヘディングシュートはクロスバーを直撃。跳ね返りに詰めたFW平山相太のシュートもゴールライン上のMF伊東輝悦が顔面でブロックするなど、甲府の決死の守備の前に最後まで勝ち越すことはできなかった。


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