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闘莉王2発で名古屋が7戦ぶり勝利、大宮は6連敗も残留確定

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[10.27 J1第30節 名古屋2-1大宮 豊田ス]

 名古屋グランパスはホームで大宮アルディージャに2-1の逆転勝利をおさめ、7試合ぶりの白星を飾った。一方の大宮は今季2度目の6連敗。最近15試合で1勝14敗と泥沼が続くが、J1残留は確定した。

 最近6試合勝利のない名古屋と、5連敗中の大宮。互いに苦しいチーム状況の中、迎えた一戦は前半37分に大宮が先制した。右CKのチャンス。MF上田康太がフワリとマイナスに上げると、PA手前からFWノヴァコヴィッチが豪快な右足ダイレクトボレーでゴールネットに突き刺した。

 1点を追う名古屋は後半4分にMF小川佳純、同11分にFW永井謙佑がシュートを放つが、DFの体を張ったブロックに阻まれる。大宮もカウンターから決定機をつくり、後半15分にはFWズラタンがゴール前に抜け出したが、シュートはポストを直撃。追加点を奪うことはできなかった。

 名古屋はDF田中マルクス闘莉王を前線に上げてパワープレーに出る。すると後半22分、DF田中隼磨の右クロスにFWケネディとGK北野貴之が競り合い、こぼれたボールを闘莉王が右足で押し込んだ。同31分にもMF藤本淳吾の左クロスから闘莉王が打点の高いヘディングシュート。これはDF下平匠にゴールライン上でクリアされたが、闘莉王の執念が勝ち越しゴールをもたらした。

 後半41分、田中隼の右サイドからのアーリークロスをケネディが頭で落とす。GKが飛び出したところに闘莉王も猛然と走り込むと、両者がもつれるように最後はボールが闘莉王の左足に当たってゴールに吸い込まれた。

「あきらめない気持ちをずっと持って走っていたし、いつか運も味方してくれるかなと思っていた。ほんとにラッキーだった」。試合後のインタビューで決勝点のシーンを振り返った闘莉王。「ふがいない1年になっているし、こんなに苦しい1年はサッカー人生の中でも初めて。この1年を教訓にして、もう一回初心に戻って、次のシーズンに臨みたい」と、来季につながる残り4試合にするつもりだ。


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