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決勝PKを振り返る清水FW大前「一番、緊張感があった」

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[10.27 J1第30節 磐田0-1清水 ヤマハ]

 数々の大舞台に立ってきたスモール・ライオンも、27日の静岡ダービーの異様な雰囲気は未経験だったと振り返る。清水エスパルスは、J1残留争いの渦中にいるジュビロ磐田に1-0で勝利し、勝ち点を44に伸ばした。

 決勝点となるPKを決めたスモール・ライオンことFW大前元紀は、「これまでJリーグで結構、試合をしていますけど、今日の試合は今までにない独特なものでしたね。(磐田は)個々に良い選手がいっぱいいるので、1対1で負けちゃいけないと思いながらプレーしていました」と振り返り、「パスをつなぐところがあまりできなかった。もっと落ち着いてボールを回せたりできたら良かったんですけど、相手のプレッシャーも早かったので。内容はうまくいかない部分もありましたが、今日は結果がすべて。結果が出て良かったです」と、勝利を喜んだ。

 PKの場面について大前は「緊張しました」と明かす。「結構、今までもPKを蹴って来たけど、緊張感は一番ありました。点が入っていたら別でしたけど、0-0でしたし、ダービーだったし。独特の雰囲気でしたけど、決められて良かったです。それ以外の場面で、あまり良いプレーができなかったので。もう少しボールを収められたら、良かったんですけどね」と、反省する。それでも、4試合連続で得点を挙げていることについては「PKのゴールも入っていますが、こういう大事な試合でPKを決められることは自信にもなります。守備陣がゼロで抑えてくれていたので、決められて良かったです」と、笑顔を見せた。

 このままシーズンが終われば、磐田はJ2に降格し、来季は静岡ダービーが実現しない。だが、大前は相手のことを気にしている余裕はないという。「僕らも別に、そんなに上の順位にいませんし。残りの4試合に集中するだけです」と、10日の川崎F戦に気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)
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