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吉報を待つ宇佐美「もう一度ガンバにふさわしいステージに」

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[11.3 J2第39節 G大阪4-0熊本 万博]

 あとは吉報を待つだけだ。4試合連続ゴールで3連勝に貢献したガンバ大阪のFW宇佐美貴史は「勝ったことはうれしいけど、まだ昇格が決まったわけじゃない。今夜の試合が終わるまでは何とも言えない」と慎重に語った。

 今節での昇格決定の条件はG大阪が勝ち、京都が午後7時開始の神戸戦で引き分け以下に終わること。まずは自分たちがきっちりと熊本を下し、最低条件はクリアした。あとは京都が引き分け以下に終わるのを待つだけ。ただ、京都が引き分けるか負けるかによって、若干、状況は異なる。いずれにしてもG大阪の昇格は決まるが、京都が引き分けならG大阪が首位に浮上。京都が神戸に負けると、首位は神戸のままだ。

「神戸が勝ったら昇格が決まるし、京都が勝ったら自分たちが首位になる。引き分けてくれたら一番いい。昇格も決まって、首位にも立てる」。たとえ京都が勝っても、次節10日の京都戦で引き分け以上なら自力でJ1復帰が確定する。昇格は時間の問題だが、それでも「(昇格決定が)早いに越したことはない」というのが宇佐美の本音だ。「昇格が決まったら、次は優勝に目標を切り替えられる。もちろん、一番の目標は優勝だけど、早く昇格を決めたい」。そう力説した。

 11年夏にドイツへ渡り、バイエルンとホッフェンハイムで各1シーズンを過ごした宇佐美。満足いく結果は残せなかったが、今年7月にG大阪に復帰してからは2年間の鬱憤を晴らすようにゴールを量産してきた。この日のゴールで15戦16発。ブンデスリーガからJ2へ。自身がドイツにいる間にJ2へ降格してしまった古巣を何としてももう一度J1に引き上げたい。その一心でプレーしている。

「去年、ガンバがJ2に降格したシーズンは向こう(ドイツ)にいたけど、心はずっとガンバと一緒だった。J2にいるようなクラブじゃないし、J1に上がって優勝争いをしたい。その手助けをできればと思った」。その第一歩となるJ1復帰は目前だ。「もう一度、ガンバにふさわしいステージに上がれるときが近づいている」。静かに、その時を待つ。

(取材・文 西山紘平)

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