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“FW”遠藤の先制ヘッドに指揮官も「言うことない」

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[11.3 J2第39節 G大阪4-0熊本 万博]

 “FW”遠藤保仁が先制ヘッドでガンバ大阪を3連勝に導いた。3試合連続で「FW」の登録ポジションで先発した背番号7。「FWとは思ってないし、自由にやっている」という言葉どおり、1トップのFW宇佐美貴史の背後で前後左右に流動的に動き、チャンスメイクからフィニッシュにまで絡んだ。

 前半8分にはMF二川孝広の左クロスにフリーで飛び込み、ヘディングシュートで先制点を奪った。この日のシュートは3本。長谷川健太監督も「点も取ったし、シュートも積極的にチャレンジしていた。『FW』としては言うことない」と笑みをまじえて称えた。

 この試合に勝ったうえで、午後7時開始の神戸対京都戦で京都が引き分け以下に終われば、1年でのJ1復帰が決まる。それでも「自分たちが勝たない限り、何も起こらない。自分たちは自分たちの仕事をするだけだった」と、いつもどおり自然体で臨んだ。

 勝利という結果はもぎ取った。あとは京都が引き分け以下に終わるのを待つだけだ。「夜の結果? 何も考えてない。自分たちがやるわけじゃないし、どちらが勝っても、自分たちの仕事を果たしていけば昇格は決まる。早く決まるに越したことはないけど、今日決まらなければ、次、自分たちの力で決めることもできる。結果として今日決まれば、みんなで喜べばいいと思う」。たとえ京都が勝っても、次節10日に敵地で行われる京都との直接対決で引き分け以上なら自力で2位以内が確定する。

 京都戦の次は17日、ホーム最終戦となる山形戦だが、日本代表のベルギー遠征メンバーに招集されれば、遠藤は不在となる。この日が今季の“万博ラストゲーム”となる可能性も高い。「(代表メンバーが)発表されない限り、分からないけど、いないときはいないときで他のメンバーがしっかりやってくれる。アウェーも含めて残り3つ全部勝ちたい」。優勝してJ1へ。遠藤の思いはチーム全体の思いでもある。

(取材・文 西山紘平)

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