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昇格決定弾ならず…神戸MF小川「申し訳ない」

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[11.3 J2第39節 神戸0-0京都 ノエスタ]

 決めていればヒーローだった。勝てばJ1復帰が決まるヴィッセル神戸は前半から立て続けに決定機をつくったが、チャンスに決め切れず、スコアレスドロー。昇格決定は次節以降に持ち越しとなった。

 だれよりも悔やんでいたのがMF小川慶治朗だ。前半20分、DF相馬崇人のスルーパスに左サイドを抜け出し、そのままドリブルで持ち込む。GKと1対1となったが、シュートは角度がなく、GKに当ててしまった。同33分にはMFマジーニョのスルーパスに抜け出し、ゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定。同43分にもFWポポの右クロスに合わせたが、絶好のチャンスにシュートはゴール左へ外れた。

「立ち上がりの勢いに相手は押されていた。そこを突け込みたかったけど……」。前半は完全に神戸のペースだった。1点でも入っていれば、勝利、そして昇格が大きく近づいていたはず。21歳のMFは悔やんでも悔やみ切れなかった。

「最後の精度のところ。最高の雰囲気の中、点を決めて勝ちたかった。勝てなかったことが申し訳ない」。2万2468人の大観衆が詰めかけた大一番。昇格争いのライバルである京都をホームで叩き、サポーターと一緒に喜びを分かち合うはずが、失意のタイムアップとなった。

 とはいえ、歓喜の瞬間は目前だ。残り3試合で3位京都とは勝ち点9差。あと勝ち点1でも上積みすれば、2位以内が確定する。だが、目標はあくまでJ2優勝での昇格。この日、首位の座を明け渡したG大阪を再逆転し、J1復帰に花を添えることができるか。小川は「最後の精度を常に課題として、意識して取り組んでいきたい。首位は入れ替わったけど、ここから優勝を目指してやるだけ」と気持ちを切り替えた。

(取材・文 西山紘平)

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