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大久保が2ゴールで得点王に前進、川又に3点差付ける

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[11.10 J1第31節 川崎F2-0清水 等々力]

 川崎フロンターレはホームで清水エスパルスと対戦し、FW大久保嘉人の2ゴールで2-0の完封勝利を飾った。2試合ぶりの得点となった大久保は今季通算24ゴールに伸ばし、初の得点王獲得に大きく前進した。

 立ち上がりから川崎Fが一方的に攻め立てた。前半5分、左サイドからドリブルで切れ込んだMFレナトがそのまま左足でミドルシュート。同20分にはレナトの左クロスに大久保が頭で合わせたが、いずれもゴールの枠を外れる。その後も左サイドから何度となくチャンスメイク。左クロスからMF小林悠が2度の決定機を迎えたが、決め切れず、前半は0-0で折り返した。

 それでも後半19分、PA右手前からMF山本真希がフワリと浮かしたボールをゴール前に送ると、DFラインの背後を取った大久保がヘディングでゴールネットを揺らし、先制点。「練習からやっている形。(山本)真希とも試合中に『裏、大丈夫ですか?』という話し合いをしていたし、それがゴールにつながった」。狙いどおりの先制点に「どうしてもあの時間帯に点が欲しかったので、突っ込みました」と胸を張った。

 その後も果敢に追加点を狙う川崎Fは後半29分、レナトが鋭いキックで直接FKを狙うが、GK櫛引政敏が好セーブ。なかなか2点目を奪えずにいたが、同43分、レナトのパスを受けた大久保が背後からDF杉山浩太に倒され、PKを獲得した。キッカーは大久保。「GKが先に飛んでくれたので、自信を持って真ん中に蹴った」。冷静にGKの動きを見極め、ゴール中央に蹴り込んだ。

 チームを2試合ぶりの勝利に導く2得点。この日、新潟のFW川又堅碁が1ゴールを挙げ、得点ランキングでも1点差に詰め寄られていたが、逆に突き放した。これで今季通算24ゴール。2位の川又に3ゴール差を付け、いよいよ残り3試合となった。「毎日、プレッシャーがある中で戦っているけど、チームメイトがいっぱいパスを出してくれて、決めることに集中してできている」。自身初の得点王へ。最後までチームの勝利のためにゴールを積み重ねていく。


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