beacon

痛恨のドローも…栃木 DF赤井「勝ち点1は次につながる」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.17 J2第41節 千葉1-1栃木 フクアリ]

 プレーオフ進出は、厳しくなった。17日に行われたJ2第41節でジェフユナイテッド千葉と1-1で引き分けた栃木SCは、勝ち点を60に伸ばしたものの、徳島が勝ち点を重ねた場合、最終節を前にプレーオフ進出の可能性が消えることになった。

「今日は勝ち点3を取りに行くゲームだったから、前半はもったいなかった」と、MF廣瀬浩二が振り返るように、前に出なければいけなかった栃木だが、千葉に押し込まれて前半8分には先制点を決められた。前半38分に栃木の松本育夫監督は「中盤で(ボールを)奪う力を高めること、攻撃のテンポをもう一つハイテンポにしたかった」という理由から、MF三都主アレサンドロを早くもベンチに下げて、MF菊岡拓朗を起用する。

 後半に入ると徐々にその効果が表れ、栃木がチャンスをつくる場面も増えた。後半8分にはFWクリスティアーノからのパスを受けたFWサビアが、試合を振り出しに戻すゴールを決めている。その後もオープンな試合展開の中で、後半27分には再びクリスティアーノとサビアの連係から、サビアが決定的な場面を迎えた。しかし、「強く打った」というシュートは枠を逸れて「狙って蹴った方が良かった。ゴールしていれば勝てていただけに、ゴールできなかったことが残念」と、サビアは肩を落とした。

 この試合を引き分けで終えたことで、栃木のJ1昇格プレーオフ進出は厳しくなった。それでもDF赤井秀行は、最終節まで高いモチベーションで戦うことを誓う。「今日の試合で、勝ち点1を拾えたことは次につながると思う。プレーオフは徳島の結果次第ですが、今まで栃木は1桁順位でシーズンを終えたことがありません。プレーオフだけを見ているわけではないので、しっかりと次に向けて準備をしたいと思います」と、2010、2011シーズンの10位を上回る、過去最高のシーズンにするつもりだ。

(取材・文 河合拓)
▼関連リンク
J2第41節LIVE速報

TOP