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今大会初失点からまさかの3失点…吉田「1点目は僕のミス」

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[8.7 ロンドン五輪準決勝 日本1-3メキシコ ロンドン]

 試合終了のホイッスルが鳴ると、キャプテンのDF吉田麻也はしばらく呆然と立ち尽くした。すぐに気を取り直し、座り込むFW大津祐樹を引き起こしたが、悔しさは隠せなかった。

「悔しい。差はそんなに感じなかったけど、ミスはあったし、そういう隙を突かれた」。そう振り返った吉田は前半31分の失点シーンを悔やんだ。メキシコの右CK。FWドス・サントスのキックの瞬間、ニアサイドのゴールポスト付近に立っていたMFエンリケスが下がりながら落下地点に走り込み、ヘディングでそらす。これをゴール正面のFWファビアンが頭で押し込んだ。

 ニアでそらしたエンリケスのマークをしていたのが吉田だったが、一瞬反応が遅れ、フリーにさせてしまった。「セットプレーからの失点は僕のミス。相手の狙いは分かっていたのに、対応できなかった」と自分を責めた。

 今大会5試合目での初失点が同点ゴール。1-1に追いつかれ、チームが動揺したわけではないだろうが、メキシコが勢い付き、一気に逆転された。「前半からボールの奪いどころを狙えず、相手に攻め込まれるシーンが多かった。1点入ってからもなかなか自分たちのペースにならなくて、しんどかった」。最後まで運動量が上がらず、1-3の完敗。「中2日で連戦。体力的にギリギリだったし、みんなしんどかったと思うけど、条件は相手も変わらない」。4試合連続無失点を支えてきたDFリーダーは、まさかの3失点という結果に最後まで厳しい表情だった。

(取材・文 西山紘平)

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